研究分担者 |
櫻井 成一朗 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (20202088)
山口 高平 静岡大学, 情報学部, 助教授 (20174617)
新田 克己 電子技術総合研究所, 知能情報部, 推論研究室長(研究職
野村 浩郷 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (30208392)
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研究概要 |
廣田:本年度は新たにファジィ事例ベース推論を導入し、平成7年度に構築したシステムを改善し、共通の事例7b、7dを実験データとして利用し、有効性を検証した。 野村:法律文である「統一売買法」を対象として、法令用語、相当語、格構造、および要件効果構造などの言語的制約を取り入れた法律文制限言語モデルを拡充し、それに基づき計算機処理用の辞書および文法などの詳細な言語データを作成した。 新田:論争の観点から双方の推論形式を統合したモデルを新たに提案し、又使いやすい法的推論システムの実現を目指し、音声認識、顔認識、表情合成などのモジュールを統合したマルチモーダルインターフェースの実験システムを開発した。 山口:本年度は,計算機可読型辞書wordNetを利用した法律オントロジー開発支援環状DODDLEを開発した.DODDLEでは、入力である法律語彙リストとWordNetを照合し、照合結果とそれらを分化させるのに必要な中間概念だけを含む初期モデルを生成する.さらに、照合結果だけを含む部分を無修正対象、そうでない部分を修正対象として、初期モデルを修正していけば、初期モデルに法律固有性を付与しながら、法律概念階層が効率良く構築できる事が確認された。 櫻井:本年度は,AO3班の作成した知識ベースに対する推論エンジンの実現のために,意味論的考察を行い,基本推論機構のプロトタイプの作成を行った.また、最良の解決策を選択するという法律家の行為を形式化するのに統合制約が有効であることを示した.安定モデル意味論を採用するにあたり,不必要に多くの安定モデルが存在してしまうことに対しては,安定モデルの総数を見積もる方法を実装した。
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