研究概要 |
アイコンの持つ意味をアイコンから受ける印象を基に直観的に把握できる特性を生かして,ユーザ・インターフェースにおいてアイコンが活用されている.本研究では,アイコンから受ける印象を定量的に評価する方法を検討し,アイコンデザインの基準を与えることを目的としている.この目的に沿って,本年度では,アイコンのデザインを組織的に行う方法とデザインを支援するシステムについて検討した. ●アイコンのデザインにおける制約の利用 アイコンを要素図形から成るある制約の下での合成図形として考える.要素図形に加えられる制約として(i)大きさ,(ii)色,(iii)回転,(iv)位置を,また要素図形間の制約として(v)配置を導入した.配置に関して"構図"を表現するためポテンシャル場の概念を導入した.これら要素図形及び制約値を組織的に変化させることにより,種々のアイコンを生成できる. また,アイコンの機能から,デザイン決定のための制約を抽出する手法について検討した. ●アイコンデザインシステム 制約記述言語を用いてアイコンをデザインするシステムを開発した. ●今後の研究 1)アイコンから受ける印象とそのアイコンを記述した制約との関係を実験的に調べることにより,印象の定量化を試みる.延てはアイコンのデザイン基準を見いだす. 2)デザイン基準に従い,画面操作でアイコンのデザインが行えるデザイン支援システムの開発.
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