• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

光化学反応の機構に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05227223
研究機関大阪市立大学

研究代表者

松下 叔夫  大阪市立大学, 理学部, 講師 (80229468)

キーワード分子軌道法 / 光化学反応 / 異性化反応
研究概要

bicyclobutaneの異性化には、side bondの開裂によりtrans-butadieneを生成する(path3)、central bridge bondが切れcis-butadieneを与える(path1)、及びclobuteneが生成する3通り反応が提案されている。本研究ではこれらの反応機構の妥当性を検討するため非経験的分子軌道法による検討を行った。Pathe3の反応障壁の計算値は44.7kcal/molとなり、実験値と良い一致が見られた。遷移状態の構造は、片側のside bondが完全に切れているが(1.61A)、反対側の環構造は出発物とほとんど変わらない。cis-butadieneを与える経路(path1)には二つの中間体が存在していた。反応全体のエネルギー障壁を決定するのはbiradicalから3-butenylideneへの反応(障壁は約57kcal)で、最後の水素移動の障壁は約6kcalと低い。Path2の水素移動のエネルギー障壁の値は約28kcalとpath1に比べ大きく、この異性化反応の中で最も大きな活性化エネルギー(63kcal)を必要とする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Matsushita,el.al.: "An ab initio study of the isomerization reaction of bicyclobutane" The Third World Congress of Theorecical Chemist. 265 (1993)

  • [文献書誌] H.Hosoya,et.al.: "Quantum Chemistry Literature Data Base Supplement 11" Journal of Molecular Structure THEOCHEM. (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi