研究分担者 |
藤井 敏嗣 東京大学, 地震研究所, 教授 (00092320)
大谷 栄治 東北大学, 理学部, 教授 (60136306)
巽 好幸 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (40171722)
高橋 栄一 東京工業大学, 理学部, 教授 (40144779)
河村 雄行 東京工業大学, 理学部, 教授 (00126038)
|
研究概要 |
E-mailシステムによるマグマネットワークシステムは領域研究者以外の参入も増え,マグマ研究者間の研究連絡にも利用されている.このシステムを研究成果報告などの文書のやりとりにも活用する例が増加して,総括班のまとめ作業の効率化に役立っている.また,研究代表者および総括班メンバーを英国およびロシア共和国に派遣し,本年度の研究成果に関する論文公表を行うと共に,マグマ研究の推進方針に関して外国研究者の意見を聴取した.また,東京大学の後援で行われた国際シンポジウム「地球進化におけるマグマの役割」に多くの領域研究者の参加を奨励したが,マグマ研究のこれまでの成果を海外からの参加者にアピールするとともに,海外のマグマ研究の動向を各研究者が把握するのに有効であった.若手研究者の育成をめざして,マグマ研究にたずさわる研究者,大学院学生を1カ所に集めての2泊3日のマグマ夏の学校を組織し,マグマ学に関する基礎分野の講義を中心とする集会を開催した.昨年度の研究発表を主体とした夏の学校とは性格を異にしたが,マグマ研究の底辺を広げる意味で重要な試みであったと考えられる.この夏の学校は最終年度も開催する予定である.本年度の各研究分野での研究成果に基づいて議論する場所として,本年3月の地球科学関連学会合同大会において共通セッションを組織し,1日半の討論会を予定している.会場の都合で口頭発表の時間が昨年度に比べ減少したが,その分はポスターセッションを充実させる予定である.なお,総括班に追加配当のあった補助金については,各計画班の進行状況を判断して研究補助に配分した.このように,本研究でめざした,マグマ研究の総合的企画をおこなう,強力な総括班としての機能は充分に果している.
|