研究概要 |
C60(1)の部分構造であるフラーレンモノマー2の合成を目指して2種類の合成ルートについて検討を行なった。すなわち、1)渡環的Diels-Alder反応、2)渡環的[2,3]-Wittig転位反応を鍵反応とするフラーレンモノマーの部分合成である。 具体的には、保護したシアノヒドリン3を用いた分子内アルキル化反応により12員環テトラエン4を合成した。アセチレンジカルボン酸と4のDiels-Alder反応について現在検討を行なっている。 また、バーグマン環化反応を利用した多環芳香族化合物の新規合成法として、13員環エーテル5の[2,3]-Wittig転位とバーグマン環化反応による芳香環化反応を行なった。現在最終化合物の構造決定を行なっている。
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