研究課題/領域番号 |
05235102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長 哲郎 東北大学, 名誉教授 (10010753)
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研究分担者 |
松村 功啓 長崎大学, 薬学部, 教授 (60026309)
末永 智一 東北大学, 工学部, 助教授 (70173797)
谷口 功 熊本大学, 工学部, 教授 (90112391)
宇根山 健治 岡山大学, 工学部, 教授 (00033150)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | メディエーター反応 / 電気化学的酵素触媒反応 / メディエーター修飾電極 / メディエーター-酵素複合修飾電極 / フェレドキシン / フルオロセレノ化反応 / 酸化二量化 / 走査型電気化学顕微鏡 |
研究概要 |
1.メディエーター修飾電極およびメディエーター-酵素複合修飾電極による立体選択的有機電解反応(長)ポリアクリル酸被覆グラファイトフェルト電極へのメディエーター、酵素、補酵素などの修飾によるエナンチオ選択的電解反応を発展させた。TEMPO修飾(キラル塩基存在)、キラルTEMPO修飾(非キラル塩基存在)電極での電解酸化、ならびにメディエーター、補酵素および複数の酵素修飾電極での電解酸化・還元反応を高エナンチオ選択的、高電流効率、高反応率で実現できた。 2.フェレドキシンをメデイエーターとした生物電気化学的分子変換(谷口) カチオン性表面を有する機能電極を用いてフェレドキシンの電子移動反応を制御し、フェレドキシン-NADP^+-リダクターゼを介した酵素反応系を用いて種々の生物電気化学反応を構築した。またトウモロコシフェレドキシンを用いて位置特異的アミノ酸変異分子を作製し、その特定アミノ酸残基の機能を解析した。 3.新しいメディエーター系の創成(宇根山、松村) フッ素官能基の導入法として、電気化学的にジフェニルセレネニルあるいはベンゼンセレノラートをメディエーターとして、オレフィンをフルオロセレノ化またはジフルオロブロモメチル-セレノ化する新しい方法を開発した(宇根山)。難酸化性化合物の高効率酸化に適した新しい電極反応系およびメディエーター反応系を開拓した。また、電極還元により生成した塩素とヨウ素とを組み合わせたメディエーター反応によりC2対称化合物が高立体選択的に生成することを見い出し、この系を不斉酸化二量化に応用した(松村)。 4.メディエーター反応の解析(末永) メディエーター共存下で電極反応を解析し、酸化還元酵素反応の速度論的パラメーターを決定した。マイクロ電極を探針とした走査型電気化学顕微鏡(SECM)を用い、局所領域でのメディエーター反応を解析するとともに、新しいSECM免疫計測システムを開発した。
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