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1993 年度 実績報告書

低速多価イオンによる二電子捕獲過程の衝突径数依存性

研究課題

研究課題/領域番号 05238213
研究機関理化学研究所

研究代表者

粟屋 容子  理化学研究所, 原子物理研究室, 主任研究員 (60087377)

研究分担者 中井 陽一  理化学研究所, 原子物理研究室, 研究員 (30260194)
大浦 正樹  理化学研究所, 原子物理研究室, 研究員 (50250113)
金井 保之  理化学研究所, 原子物理研究室, 研究員 (00177487)
神原 正  理化学研究所, 原子物理研究室, 副主任研究員 (10222423)
キーワード多価イオン / 二電子捕獲
研究概要

標的から電子を捕獲した後の低速多価イオンの励起状態の研究および多価イオンの標的からの電子捕獲過程の衝突径数依存性を研究するための準備を行った。
1.低速多価イオン(O^<6->,Ne^<3->)を種々の標的ガスに衝突させ、標的からの二電子捕獲によりベリリウム様二電子励起状態を生成した。この励起状態のエネルギー準位を調べるために、Auger電子のエネルギーを零度電子分光法を用いて測定した。この結果、O^<4->(1s^23131^')の三重項状態のエネルギーを単回衝突の条件のもとで決められた。一般に、ヘリウムや水素分子標的を用いると二電子捕獲過程により一重項励起状態が生成され、多電子標的(窒素分子、ネオン、アルゴン等)を用いると一重項だけでなく三重項励起状態が生成される。多電子標的を用いた場合の一重項状態と三重項状態の生成される割合は衝突系(多価イオンと標的ガス)により大きく異なることがわかった。われわれの実験では、O^<6->をネオン標的に衝突させた場合に選択的にO^<4->(1s^23131^')の三重項励起状態が生成されている。これは、この衝突における二電子捕獲反応のリアクションウインドウの位置と二つの電子を引き抜かれた標的(Ne^<8->)に基底状態が三重項状態であることで定性的な説明がつけられる。
2.リコイルイオン・散乱イオンの同時測定を行い衝突径数を決めるための測定系の準備を行った。本研究に必要な測定回路の一部を購入しCAMMACを利用した同時計測系をつくり回路系の動作試験を行い、来年度以降の実験の準備を行った。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2019-02-28  

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