研究課題/領域番号 |
05241105
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
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研究分担者 |
上原 邦昭 神戸大学, 工学部, 助教授 (60160206)
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
西田 豊明 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70135531)
横田 将生 福岡工業大学, 工学部, 教授 (50112313)
北橋 忠宏 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029453)
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キーワード | 音声対話 / 対話モデル / 質問応答対認識 / 常識計算 / 協調型知識ベース / 状況意味論 / リアクティブ・プランニング |
研究概要 |
1.発話対および話題遷移の対話モデルに基づいた汎用な対話処理について考察した。特に、対話音声認識するための発話予測メカニズムの開発や対話文生成における対話コンテキスト依存性の分析を行った。 2.多数の対話例を調査し,質問と応答の間に介在する人間の推論過程を分析することにより,その多様性の要因として質問の前提の重要性を導きそれを分類した.その分類を用いて質問応答間の関係構造モデルを構築し,それに基づく質問応答対認識手法を提案した. 3.人間の持つ常識知識が、1)外界(物理的世界)、2)内界(精神世界)、および3)外界と内界の境界にそれぞれ関係する3つの部分体系から成ると考え、今年度は、主に外界に関する常識知識の記述を試み、「時間は逆行しない」などの知識を、計算可能な形式で公理として約50種類ほど抽出した。 4.常識知識ベース構成法について、マルチエージェント方式を用いた大規模知識共有のためのプラットフォーム(知識コミュニティ)の設計と一部試作を行なった。さらに、各エージェントの機能を概念体系に対応づけて仲介に利用する研究を行なった。 5.状況意味論に基づいた対話のモデルの基礎研究を行なった。特に、照応や前提などの談話現象をがもたらす制約について考察し、資源状況に対する制約、という観点からこれらが統一的に扱えることを示した。 6.過去に行なわれた対話事例の逐次修正に基づいてプランニングを行なう対話管理手法の枠組について研究した。本手法は、従来の抽象的談話構造モデルと比較して、対話管理知識の記述性、効率性、柔軟性の点で優れているという結果が得られた。
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