• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

音声言語による対話過程のモデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05241107
研究機関早稲田大学

研究代表者

白井 克彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)

研究分担者 小林 哲則  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (30162001)
田窪 行則  九州大学, 文学部, 助教授 (10154957)
板橋 秀一  筑波大学, 電子情報, 教授 (70151454)
藤崎 博也  東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (80010776)
安西 祐一郎  慶応大学, 理工学部, 教授 (40051875)
キーワード音声対話 / 認知モデル / マン-マシン・シテスム / コーパス / 言語モデル
研究概要

対話には、話者の意図が発話に十分に表現されているか否かという問題に始まって、言語表層表現の多義性等々、様々なレベルの曖昧性が本質的に含まれる。音声対話の場合には、さらに言語表現との対応関係にさらに不明確さが加わる。音声対話ではこれらの曖昧性のある通信路の上で円滑に意志疎通を果たすための対話制御が重要な役割を果たしている。これらの多くは、従来の言語処理では対象とされて来なかったものであるが、これからのヒューマンインタフェースの中で重要な課題である。
本研究班では、上述の課題の解決のために次の4項目について研究を進めた。
1)音声対話における認知モデル
2)対話音声管理システムの言語学的モデルの構築
3)人間-機械音声対話機構
4)対話コーパスの構築とその応用
各々のテーマにおける本年度の研究概要は以下の通りである。
認知モデルに関しては、非音声情報を統合した音声対話処理のモデルを確立するために、非音声情報を獲得するセンサを装備したロボット上に対話システムの構築を行なう。ロボットの持つセンサを用いて対話意味の曖昧性を解消いる音声対話システムを作製し、非音声情報を考慮した音声対話処理を行なう対話システムの基盤を構築した。
言語学的モデルに関しては、理論モデルの整備を主として行なった。対話の際、話し手が行う表現の機能を、対話データベースの更新手続きへの操作として捉え、手続き的な意味論により記述し、対話の音声モデルに組み入れた。
人間-機械対話機構に関しては、モデリングに不可欠な要因を分析し特性化した上で、対話システムのプロトタイプを作成した。
対話音声コーバスについては、その設計法について検討を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 板橋秀一: "音声データベース技術の現状と将来" 情報処理学会アドバンストデータベース シンポジウム論文集. 143-152 (1993)

  • [文献書誌] S.Itahashi K.Tanaka: "A Method of Classification Among Japanese Dilects" Proc.Eurospeech '93. 1. 639-642 (1993)

  • [文献書誌] 西本 志田 山岡 小林 白井: "音声・マウス・キーボードを用いたマルチモーダル作図システム" 電子情報通信学会 技術研究報告. 93. 491号25-30 (1994)

  • [文献書誌] S.Okawa T.Kobayashi K.Shirai: "Word Spotting in Conversational Speech Based on Phenemic Likelihood by Mutual Information" Proc.Eurospeech '93. 1281-1284 (1993)

  • [文献書誌] 北岡 河原 堂下: "自由発話認識理解のためのフレーズスポッティング" 電子情報通信学会 技術研究報告. SP-93-116. (1993)

  • [文献書誌] M.Araki T.Kawahara S.Doshita: "A keyword-driven parser for spontaneous speech understanding" Proc. ISSD-93. 113-116 (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi