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1993 年度 実績報告書

対話からの知識獲得に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05241207
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

佐藤 理史  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30205918)

キーワード対話理解 / 知識獲得 / 知識表現
研究概要

対話からの知識獲得に関する研究として、以下のことを行なった。
1.対話からの知識獲得を検討するための出発点となる仮想対話(シナリオ)を作成した。
2.上記シナリオを詳細に検討し、対話からの知識獲得の基本的なモデルを検討した。このモデルでは、中島情況理論に基づく知識表現を採用し、以下のステップで発話を理解し、そこから知識を獲得し、応答する。
(1)発話タイプの同定:発話のタイプが情報提示であることを認識する。
(2)内部表現への変換:発話を情子に変換し、現情況に格納する。
(3)既知の知識との照合:情子の形となった発話と既存の情子(既知の知識)との照合を行ない、発話の意味を同定する。
(4)知識獲得および応答の生成:上記の照合の結果、発話の一部あるいは全部の意味が確定すると、それが新しい知識として獲得されたことになる。また、その照合結果に従って応答を生成する。
これらの研究より、対話の理解においては、既知の知識とのインタラクションが重要な役割を果たしており、a)その過程において、応答の生成が行なわれたり、b)その結果として、知識獲得が行なわれることが明らかになった。今後は、このモデルをさらに詳細化して、コンピュータープログラムとして実現することが必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤理史: "日常的な推論" 情報処理学会「知識のリフォーメーション」シンポジウム論文集. 153-154 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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