研究課題/領域番号 |
05242102
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野本 憲一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90110676)
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研究分担者 |
常深 博 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (90116062)
村上 敏夫 宇宙科学研究所, 助教授 (60092350)
小山 勝二 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (10092206)
釜江 常好 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90011618)
西村 純 神奈川大学, 工学部, 教授 (40013619)
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キーワード | X線 / ガンマ線 / 超新星 / パルサー / 元素の起源 / 銀河団 / あすか / 銀河の進化 |
研究概要 |
当重点領域の研究計画において、主要な柱の1つは、X線天文観測衛星「あすか」によるラインX線の観測、データ解析、及びそれらの理論的モデルへの適用であった。これまでの研究に引き続き、巨大ブラックホールの存在やガンマ線バースト源の正体に迫る観測、種々のX線天体の化学組成をめぐる理論と観測の矛盾の解決など、「あすか」による観測的成果と、それに基いた理論と観測の共同研究が成果をあげてきている。それに加えて、研究目標のもう一つの大きな柱である,検出器の開発研究が、本格的に進展した。これらの成果をとりまとめるため、総括班主催による全体的な研究会を1月9日-11日に開催した。 理論グループでは、重力多体問題専用計算機GRAPE-3AFを使った大規模シミュレーションが軌道にのりだし、例えば、矮小銀河の特徴を、スターバーストに伴う質量放出によって説明できることを示した.X線グループでは,衛星搭載硬X線検出器を中心として、新しいタイプの天体観測用検出器の開発を行ない、期待通りの性能を示すことを確認した。またX線CCDの応答関数計測のため、蛍光X線発生装置の開発と、低エネルギーX線分光系を開発し、O-edgeからFe-edgeまでのエネルギーで十分な精度で検出器の効率を測定できるようにした。ガンマ線グループでは,PIN型半導体検出器の開発で成果を上げた。 以上のように研究会を中心にして各研究班の連携をはかると同時に,ニュースレターを年3回程度の頻度で発行した。
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