研究課題/領域番号 |
05243105
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
片山 一郎 東京大学, 原子核研究所, 教授 (30028237)
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研究分担者 |
南園 忠則 大阪大学, 理学部, 教授 (20028210)
松木 征史 京都大学, 化学研究所, 助教授 (50037941)
花田 黎門 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (00005935)
那須 三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (00030057)
小牧 研一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40012447)
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キーワード | レーザー冷却 / レーザーマイクロ波二重共鳴 / ^7Beの核磁気モーメント / InP化合物半導体 / ポジトロニウム / メスバウア分光 / 摂動角度相関法 / 再結合センター |
研究概要 |
A03計画研究は2つの方向に大別される。すなわち(A)高速放射性イオンを用いた新しいプローブの開発と(B)高速放射性イオンをプローブとした物質化学の研究である。プローブ法の開発としては,(A1)イオントラップとレーザーを組み合わせて蓄積した^9Be^+のレーザー冷却を行い、結晶化が観測された。また^9Be^+の1イオンについてレーザーマイクロ波の二重共鳴が成功している。現在不安定核^7Be^+(半減期53日)の実験が進行中であるが、これは^7Beの磁気モーメント測定、磁化分布の測定を目指しており、物質中のBe^+プローブとして有効な核データを提供する。また(A2)化合物半導体InPの動的自己核偏極が成功し、未知核種について汎用性の高い偏極ストッパーとして用いる開発をすすめている。また(A3)ポジトロニウムの崩壊位置を2台の2次元位置有感型のガンマ線検出器を用いて得られた3.5mmの分解能が40x45mm^2の領域について線型性があることが調べられた。(B)の物質化学の研究では、まず(B1)^8Li、^9C、^<19>O、^<23>Mg等の不安定核を結晶内に埋め込み、磁気モーメント、電気4重極モーメント、ナイトシフト、超微細相互作用について研究を行った。また(B2)α-Feの点欠陥の挙動を^<140>Ce核をプローブとして研究し、また100MeV^<40>Arビームにより^<57>Fe膜からのクローン励起反跳打込みメスバウア分光を行っている。また(B3)ISOLにより^<111>Inを試料に打込み摂動角度相関(PAC)法により予め打込んである、As、Sb、Se、Fe等の不純物との再結合センターの形成の研究を行った。
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