研究分担者 |
三木 邦夫 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (10116105)
月原 冨武 徳島大学, 工学部, 教授 (00032277)
田中 信夫 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (50032024)
佐藤 能雅 東京大学, 薬学部, 教授 (30150014)
安岡 則武 姫路工業大学, 理学部, 教授 (40029054)
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研究概要 |
本班が主となって、平成5年11月6日に公開シンポジウム「蛋白質結晶化の現状と将来-時間分割ラウエ法にむけて」実施した.参加者が予期以上に多く盛会であった.以下に分担者毎の研究実績の概要を記す. (芦田)分子置換法で正解を見いだす簡便法を検討中である.種々条件を変えた回転関数を求め,その積を作り,高いものから自動的に位置を調べる方法が能率的であろう.また構造既知のグループを複数個含む場合は差パターソン関数を用いるのも効果がある場合がある.また結晶化条件探索の能率化の方法も検討中である.(安岡)回転対陰極型X線発生装置を用いた迅速回折測定装置を設計設置した,イメージングプレートを2枚用いて露出と測定を交互に行ない、測定速度をあげる方式にした.放射光ではラウ法によるヒドロゲナーゼ結晶の良質の回折像を得るべく条件を探索した.(佐藤)実験室系でのラウエ法用白色利用型回転対陰極X線発生装置を検討中である.トリプシンと阻害剤FOYの複合体結晶で実験を行ない,既にアシル中間体となっていることを電子密度図上で見いだした.(田中)イソプロピルリンゴ酸脱水素酵素の種々の耐熱性を示すキメラ酸素の結晶構造を解析し,耐熱性が水素結合などの差に依存することを見いだした.(月原)分子置換法の適用範囲の拡大と迅速化にむけて構造データベースを利用した解析法の確立を目指している.自動結晶化装置を導入してゴカイのヘモグロビン等数種の結晶化に成功した.(三木)ラウエ法に適したモザイク性の小さい高品質結晶の作成法を数種の蛋白質,光合成関係蛋白質,DNA光回復酵素+損傷DNA複合体などで検討を始めた.
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