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1993 年度 実績報告書

GABA放出に関与する前シナプス性受容体とその調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05260220
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

栗山 欣弥  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079734)

研究分担者 廣内 雅明  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70181196)
橋本 恒一  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00172867)
キーワードGABA放出 / 前シナプス性調節 / オートレセプター / ムスカリン性M1受容体 / GABA_A受容体 / GABA_B受容体 / モノクローナル抗体
研究概要

大脳皮質切片における高カリウム刺激誘発性の[^3H]GABA放出及びマイクロダイアリーシス法による淡蒼球よりの高カリウム誘発性のGABAの遊離を指標として、GABA作働性神経よりのGABA放出に関与する前シナプス性調節機構について検討を加え、以下の成績を得た。
(1)大脳皮質切片における高カリウム刺激誘発性[^3H]GABA放出は、GABA_A受容体作働薬のムシモールにより用量依存的に抑制されたが、GABA_B受容体作働薬のバクロフェンによっては抑制されなかった。
(2)ムスカリン受容体作働薬のカルバコールにより、高カリウム刺激刺激誘発性[^3H]GABA放出は用量依存的に抑制された。
(3)カルバコールによる抑制作用は、ムシカリン受容体拮抗薬アトロピンおよびM1受容体拮抗薬ピレンゼピンにより拮抗された。
(4)淡蒼球よりのGABAの放出は、GABA_A受容体作働薬ムシモールにより抑制されたが、GABA_B受容体作働薬バクロフェンによっては抑制されなかった。
上記の研究結果を基盤として今後、(1)GABA_A受容体およびムスカリン性アセチルコリンM1受容cDNAをGABA作働性神経機能を有する初代培養神経細胞に発現させ、GABA放出能を測定してオートレセプターおよびヘテロレセプターとしての機能的意義の確認をする。(2)GABA_B受容体に対するモノクローナル抗体が強いアンタゴニスト様作用を持つことを確認したので、これを用いてGABA_B受容体のオートレセプターとしての機能的意義を再検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Hashimoto: "Muscarinic M_1 receptor medicated inhibition of GABA release from rat cerebral cortex" Neurochemistry International. (in press). (1994)

  • [文献書誌] 橋本,恒一: "淡蒼球内GABA作働性神経におけるGABA放出調節機構:マイクロダイアリシス法による解析" 神経化学. 32. 432-433 (1993)

  • [文献書誌] K.Kuriyama: "Structure and function of cerebral GABA_A and GABA_B receptors" Neuroscience Research. 17. 91-99 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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