研究概要 |
当研究課題に関連した3研究について以下の成果を得た。 i)蛋白間相互作用を酵母内で検出する系を用いTatとTatの間の相互作用の検出に成功した。この相互作用の程度はSRF-SAP1のそれよりも低いが、明らかに有意であった。この系及びGAL4との融合蛋白を用いる系を併用することによって、現在Tatに相互作用する数個の候補クローンを得て解析中である。 ii)転写活性化反応において、DNA結合性蛋白と基本因子とを結ぶ因子SNF2の2つのヒトホモログをクローン化した。これら(hSNF2α,-β)はエストロゲンリセプター、レチノイドリセプターとの協調的に転写を活性化した。(論文投稿中) iii)酵母転写因子YAP1は酸化ストレス応答に重要な因子であり、酵母細胞が過酸化物に抵抗性を示すためにはYAP1によるTRX2(チオレドキシン)遺伝子の発現誘導が必須であることが明らかとなった。
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