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1993 年度 実績報告書

HIV感染の成立に必要なCD4以外の分子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 05262218
研究機関理化学研究所

研究代表者

中村 幸夫  理化学研究所, 造血制御研究チーム, 研究員 (60231479)

研究分担者 広近 玲  理化学研究所, 造血制御研究チーム, 研究員 (90260223)
徳元 康人  理化学研究所, 造血制御研究チーム, 研究員
中内 啓光  理化学研究所, 造血制御研究チーム, チームリーダー (40175485)
キーワードHIV / CD4 / FDG(Fluorescein beta-D-galactopyranoside) / LTR
研究概要

HIVの感染成立に必要な分子はCD4以外に一つだけであるとすれば、マウスの3T3細胞にヒトCD4を発現させ、これにヒト高分子DNAをトランスフェクトさせた後、HIV粒子中にネオマイシン耐性遺伝子を有するレトロウイルス(日医大、島田教授との共同研究)を感染させ,G418存在下で培養して生き残る細胞があればHIVの感染が成立したことを強く示唆すると考えられる。本年度は、この実験を繰り返し行ったが、再現性をもってG418に耐性なクローンを得ることができなかった。この原因として、1)HIV感染成立にはCD4以外に2つ以上の分子が必要である、2)目的とする分子をコードする遺伝子が非常に大きい等の原因が考えられる。最近、CD26分子がHIV感染に関与している可能性が報告された。次年度はCD4とCD26を発現させた3T3細胞で上記の実験を行う予定である。
またFDG(Fluorescein b-D-galactopyranoside)がb-galactosidaseによって加水分解を受けて蛍光を発する性質を利用し、HIVLTRの下流に1acZ遺伝子を組み込んだ遺伝子を作製してマウスCOP細胞、COS細胞等にトランスフェクトした。得られた細胞にTNFを作用させ実際にb-galactosidase活性が上がり、蛍光を発するかどうかを解析した。その結果、TNFによって蛍光強度が上がるが、その程度は微弱でライブラリーのスクリーニングに耐え得るかどうかは微妙なところであった。現在HIVLTRのtat responsive elementを複数リピートさせるにことにより、もっと鋭敏にtatに反応できるような系を作ることを検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mayumi Onishi,et.al.: "CD4 Dull Positive Hematopoietic Stem Cells in Murine bone marrow." Blood.81. 3217-3225 (1993)

  • [文献書誌] Christiane Delarbre,et.al.: "Duplication of the CD8 beta-chain as a marker of the man-gorilla-chimpanzee clade." Proc.Natl.Acad.Sci.USA.90. 7049-7053 (1993)

  • [文献書誌] Kei-ichi Nakayama,et.al.: "Binding of c-myb to the core sequence of the CD4 promoter." Int.Immunol.5. 817-824 (1993)

  • [文献書誌] Kei-ichi Nakayama,et.al.: "CD8 beta-chain is necessary for positive selecion of CD8 T cells." Science. 263. 1131-1133 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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