ストレス応答の分子機構(成果とりまとめ)

1996 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 05268103
• 研究機関: (財)東京都臨床医学総合研究所
• 研究代表者: 矢原 一郎 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (60109957)
• 研究分担者: 吉田 賢右 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90049073) ; 石浜 明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝, 教授 (80019869) ; 香川 靖雄 自治医科大学, 医学部, 教授 (30048962) ; 堀内 賢介 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝, 教授 (70219210) ; 永田 和宏 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
• キーワード: ストレス応答 / ストレス蛋白質 / 熱ショック蛋白質 / 分子シャペロン / 酸化ストレス / SOS応答 / 蛋白質のフォールディング / 蛋白質の細胞内輸送

研究概要

1)平成8年10月21日に、重点領域研究の研究終了ヒアリングを受けた。
2)平成8年11月14、15日の両日、別府市国家公務員共済組合集会所「翠山荘」にて、若手研究者を中心とするワークショップ「分子シャペロン研究の新機軸を求めて」を開催した。16人が講演、約60人(合宿形式)が参加したが、3年間の研究成果を今後の研究に生かす上で、有意義であった。
3)研究成果報告書(業績の要約と代表的論文集)は平成7年度に作成したので、本年度は、当該分野における班員の研究の位置づけを明らかにする目的で、総説集を作成出版した(平成9年3月)

研究成果

• [文献書誌] Nagata,K.: "HSP47,a collagen-specific molecular champerone in the endoplasmic reticulum." TIBS. 21. 23-26 (1996)
• [文献書誌] Shinagawa,H.and Iwasaki,H.: "Processing the Holliday junction in homologous recombination." TIBS. 21. 107-111 (1996)
• [文献書誌] Mihara,K.and Omura,T.: "Cytoplasmic chaperones in precursor targeting to mitochondria : the role of MSF and hsp70" Trends in Cell Biology. 6. 104-108 (1996)
• [文献書誌] Hatanaka,H. et al.: "Tertiary structure of destrin and structural similarity between two actin-regulating protein families." Cell. 85. 1047-1055 (1996)
• [文献書誌] Kimura,Y.et al.: "Role of the protein chaperone YDJ1 in establishing Hsp90-mediated signal transduction pathways." Science. 268. 1362-1365 (1995)
• [文献書誌] Tomoyasu,T.et al: "Escherichia coli FtsH is a membranl-bound, ATP-dependent protease which degrades the heat-shock transcription factor σ^<32>." EMBOJ.14. 3617-3626 (1995)