研究課題/領域番号 |
05269103
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西本 毅治 九州大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10037426)
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研究分担者 |
東江 昭夫 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (90029249)
桂 勲 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 教授 (00107690)
柳田 充弘 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (80025428)
関口 睦夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00037342)
井川 洋二 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40085618)
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キーワード | 細胞周期 / DNA複製 / 染色体分配 / G1 / G2 / M / ライセンス因子 / プロテアソーム |
研究概要 |
研究目標と成果 この三年の間、本研究に参加した計画班員と公募班員においては着実な研究の進展が感じられた。それらの中から主たるものをあげると、DNA複製のライセンス因子の同定と精製そしてこれをコードする遺伝子群の解析がまずあげられる。さらにDNA複製とチェックポイントコントロールについてはDNAポリメラーゼIIの構成因子がこの機構に深くかかわっていること。さらにチェックポイントコントロールにかかわっている新たな変異株、rfc5を分離され、replication factor Cの構成物であることが判明した。こうして、チェックポイント制御とライセンス機構のクロストークがS期の主要な制御機構であるという図式が浮かび上がってきた。一方、MosがMAPキナーゼの上流で働いていることが明らかになった。G2-M期移行の制御についてユビキチン依存性の分解がこの移行に必須であることが明かとなり、巨大なプロテアソームの精製とその構成因子をコードするcDNAがほぼ完全に分離された。G1/G0期に関しては、eti遺伝子が分離され、Gタンパクと細胞周期との相関がより鮮明となってきた。 研究組織と研究班の連携状況 研究組織は、G1/G0期を主として研究する第一班、G1/S期の移行を研究する第二班、G2/M期移行に焦点を合わせた第三班より構成し班会議はこの三つのテーマに沿って、大きく分けさらに夫々のセッションで各班員の報告を聴くと言う形で合同で進め、各班の成果を細胞周期と言うサイクルに有機的に結び付けている。一大決着と言うには短い期間であったが細胞周期の多様な面がより明らかになりつつある。 領域内の研究の進展状況 全く独立に二つの研究グループが異なる材料を用いて異なる視点から同じ因子を同定するなど研究は相互に関連しつつ進行している。
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