研究課題/領域番号 |
05270101
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安井 明 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (60191110)
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研究分担者 |
早川 浩 九州大学, 医学部, 助手 (70150422)
藤堂 剛 大阪大学, 医学部, 助手 (90163948)
榎本 武美 東京大学, 薬学部, 助教授 (80107383)
山泉 克 熊本大学, 医学部, 教授 (70107093)
関 周司 岡山大学, 医学部, 教授 (50032884)
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キーワード | DNA修復 / 遺伝情報 / 修復酵素 / 遺伝子 / 結晶化 |
研究概要 |
遺伝情報を維持する分子機構の主役は、DNAの異常(種々の損傷、情報の変化等)を見つけて結合し、それを除去あるいは修復する多くの蛋白質である。われわれの班では、その機構を明らかにするために、この主役達を同定し、構造を決定し、働きかたを理解することが研究の中心目的である。今年度は初年度として、蛋白質の精製、遺伝子の単離、蛋白質の結晶化等に関しての多く成果を出すことが出来た。その中には、多くの新しい修復酵素遺伝子をヒトを含む真核生物細胞から単離した。その内訳は[1:紫外線損傷DNAを修復するショウジョバエの光回復酵素遺伝子、脊椎及び哺乳動物由来の光回復酵素遺伝子、真核生物由来の新しいUVエンドヌクレアーゼの同定とその遺伝子の単離(安井、藤堂)2:ヒトXPC、XPG含む三種のヒト除去修復酵素遺伝子(菅沢、山泉)3:ヘリケース活性をもつ新しいヒト遺伝子(榎本)]などがある。又、遺伝子の単離につながる新しい酵素活性の同定とその精製[1:DNA塩基欠失部位の修復に関わる哺乳動物由来酵素(関)2:8-OHグアニンの代謝に関わる酵素(早川)]或いは、酵素の結晶化と構造解析についても[1:藍藻光回復酵素の結晶化(安井)2:ヒトXPA蛋白質のNMRによる構造解析(白川)]などの研究で目覚まし成果をあげることができた。これらの研究成果は、修復酵素の構造と機能を解明するという研究班の初年度の目的を達していて、次年度研究につながる。
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