研究課題/領域番号 |
05271101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 (1995-1996) 理化学研究所 (1993-1994) |
研究代表者 |
宇井 理生 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 所長 (50001037)
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研究分担者 |
藤岡 聡之 理化学研究所, 研究員 (20133770)
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
堅田 利明 東京大学, 薬学部, 教授 (10088859)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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キーワード | 3量体G蛋白質 / Ras蛋白質ファミリー / 細胞増殖因子 / PI-3-キナーゼ / チロシンキナーゼ / Gβγサブユニット / ワ-トマニン / 細胞膜受容体 |
研究概要 |
重点領域研究「情報転換因子としてのGTP結合蛋白質」の取りまとめとして次のように企画し、実行した。 (1)研究成果報告書の編集、刊行 3年間の研究期間中たとえ1年間でも在籍した班員、全員(第1班:計画14名、公募11名;第2班:計画11名、公募7名;班友2名)が研究成果をそれぞれ長文(10ポイント活字でA4版、10ページ前後)の書き下ろし原稿として提出した。これを編集し、12月に刊行した。総ページ数は398ページである。 (2)発表論文のデータベース化 総括班の事業として同じく全班員の発表論文をReference Update(Current Content)より毎週検索し、編集ソフトEndNoteにアブストラクト付きで格納する作業を続けてきた。1996年8月にこの作業を終了し、全班員に送付して訂正、追加を求めて完璧なデータベースを作製した。総量は2MB(フロッピ-2枚分)に達する。(1)の報告書の巻末に論文タイトル名による班員別の全リストを掲載した。49ページに及ぶものである。 (3)文部省主催公開シンポジウム「大学と科学」への参加 平成9年1月21,22日に神戸国際会議場で「生命を育む情報」と題して一般向けの講演会を行った。本研究班の有力班員を中心に若干名の招待講演者を加えてプログラムを編成した。2日目は降雪に見舞われたが350名の会場に500名の聴衆が詰めかける盛況であった。しかし「大学と科学」の総経費(10,000千円)は文部省より別途配分を受けたので、本研究費からは支出していない。 (4)啓蒙書の刊行 G蛋白質を中心とする情報伝達ネットワークに関する研究は世界的にも活況を呈し、その進歩は目覚ましいものがある。しかし、これら最新の研究を支える基本的概念が多くの研究者によって充分に理解されているとは言い難い現状である。このような日本人研究者への啓蒙は我国におけるこの分野の研究を真に発展させるために不可欠である。この目的のため、本重点領域研究の中心的研究者が執筆する啓蒙書を平成9年6月を目途に上梓する。本補助金をもってこの出版の費用の一部を支弁し、本書が広く且つ長く国内に伝播して若手研究者の将来の研究の糧となることを期す。
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