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1994 年度 実績報告書

免疫寛容の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 05272102
研究機関大阪大学

研究代表者

平野 俊夫  大阪大学, 医学部, 教授 (40136718)

研究分担者 菅村 和夫  東北大学, 医学部, 教授 (20117360)
阪口 薫雄  鳥取大学, 医学部, 教授 (70192086)
斉藤 隆  千葉大学, 医学部, 教授 (50205655)
西川 伸一  京都大学, 医学部, 教授 (60127115)
桂 義元  京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (90027095)
キーワードリンパ球増殖分化 / シグナル伝達 / 免疫寛容 / 抗原受容体 / サイトカイン / 骨髄ストローマ / 補助刺激因子
研究概要

平野らは、骨髄ストローマ膜蛋白BST-1のcDNAをクローニングし、その構造を決定すると共に、BST-1がADPリボシールシクラーゼ活性を有していることを示した。又、慢性関節リウマチ患者で、特に関節破壊の激しい症例において、血清中の可溶型BST-1濃度が高いことを明らかにした。さらにIL-6受容体を介するシグナル伝達にJak-STATを介する経路と、BtK/Tccを介する2つの経路が存在することを明らかにした。阪口らは、B細胞抗原受容体を介するシグナル伝達に関与すると考えられる新しい分子p52とp160を同定すると共に、p52をコードするcDNAをクローニングした。西川らは、無血清培地でプロBリンパ球を培養する系を確立すると共に、IL-7受容体を介するシグナルの標的とて、cyclin D3/cdk4を同定した。又、未熟Bリンパ球の増殖におけるPDGFやM-CSFの役割を明らかにするために、PDGFやM-CSF受容体に対するモノクローナル抗体を作製した。桂らは、胎仔胸腺臓器培養系を用いて、T細胞の前駆細胞を解析する系を検討した。斎藤らは、ζ鎖を欠損させたマウスにζ鎖の変異遺伝子を導入することにより、ζ鎖を介するシグナルは、未熟胸腺細胞の分化・増殖には不可欠だが、成熟胸腺細胞分化には、他のCD3分子を介するシグナルで十分であることを明らかにした。菅村らは、IL-2受容体γ鎖がIL-9受容体のサブユニットとしても共用されていることを証明した。又、IL-2受容体にはJAK1とJAK3チロシンキナーゼ分子が会合していることを明らかにした。上出らは、B7-1の変異型であるMB-7-2は、活性化T細胞に対しては増殖を誘導するが、静止期T細胞に対しては、B7-1やB7-2を介する増殖を抑制することを明らかにした。須田らは、マウスgld突然変異がFasリガンド遺伝子の点変異であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Kaisho,T.,T.Hirano,et al.: "BST-1,a surface molecule of bone marrow stromal cell lines that facilitates pre-B cell growth." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 91. 5325-5329 (1994)

  • [文献書誌] Kuwahara,K.,N.Sakaguchi,et al.: "Identification of a 52-kDa molecule (p52)co-precipitated with the immunoglobulin receptor-related MB-1 protein which is inducibly phosphorylated by the stimulation with phorbol myristate acetate.." J.Immunol.152. 2742-2752 (1994)

  • [文献書誌] Era,T.,S.Nishikawa,et al.: "How B precursor cells are driven to cycle." Immunol.Rev.137. 36-51 (1994)

  • [文献書誌] Aiba,Y.,Y.Katsura,et al.: "Requirement of a second signal from antigen presenting cells in the clonal deletion of immature T cells." Inter.Immunol.16. 1475-1483 (1994)

  • [文献書誌] Aoe,T.,T.,Saito,et al.: "Activated macrophages induce structural abnormalities of the T cell receptor-CD3 complex." J.exp.Med.(印刷中). (1995)

  • [文献書誌] Asao,H.,K.Sugamura,et al.: "Interleukin 2-induced activation of JAK3:possible involvement in signal transduction for c-myc induction and cell proliferation." FEBS Letters. 351. 201-206 (1994)

  • [文献書誌] Inobe,M.,T.Uede,et al.: "Identication of an alternatively spliced from of the murine homologue of B7." Biochem.Biophys.Res.Commun.200. 443-449 (1994)

  • [文献書誌] Takahashi,T.,Suda,T.,et al.: "Generalized lymphoproliferative disease in mice,caused by a point mutation in the Fas ligand." Cell. 76. 969-976 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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