研究課題/領域番号 |
05274103
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
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研究分担者 |
宮城 妙子 宮城県立がんセンター研究所, 部長 (50006110)
古川 鋼一 長崎大学, 医学部, 助教授 (80211530)
辻 崇一 理化学研究所, 国際フロンティア, チームリーダー (90124677)
成松 久 創価大学, 生命科学研究所, 教授 (40129581)
村松 喬 名古屋大学, 医学部, 教授 (00030891)
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キーワード | 糖鎖 / 糖タンパク質 / GnT-III / ベイシジン / シアル酸転移酵素 / 癌細胞 |
研究概要 |
GnT-III遺伝子を導入したB型肝炎ウイルス(HBV)発現肝癌細胞HB611でウイルスタンパクの発現抑制現象を見い出した。現在、ウイルス糖タンパク質糖鎖の生理的意義の解析を進めている。(谷口)アスパラギン結合糖鎖を担うコアタンパク質の一つのベイシジンについてノックアウトマウスが得られ、表現型を解析した。約半数のマウスが死亡、生き残ったマウスは不妊であると共に体重も少なく、ベイシジンの発生、発育、生殖における重要性が明らかとなった。(村松)Se遺伝子のクローニング、点突然変異の解析とその検出を行い、消化管組織における1型糖鎖を前駆体とするルイス抗原を合成するのがLe酵素であることを明らかにした。(村松) α2,8-シアル酸転移酵素を含む新規シアル酸転移酵素遺伝子のクローニングを行い、ポリシアル酸合成機構の解析を行った。(辻)β1,4GalNAc転移酵素遺伝子の発現調節機構の解析を行い、ガングリオシド抗原GM2/GD2の癌細胞特異的発現や、脳などにおける組織特異的発現が3個の遺伝子発現ユニットの使い分けにより調節されていることを明らかにした。又、β1,4GalNAc転移酵素遺伝子のターゲッティングに成功し複合ガングリオシドの生物学的機能解析を進行中である。(古川)シアル酸と癌転移との関係を検索するため、このシアリターゼcDNAを、高いシアル酸量をもつ転移癌細胞に導入した。シアリターゼ遺伝子導入細胞でGM3の明らかな低下とラクトシルセラミドの増加が認められ、肺転移能と浸潤能の抑制が認められた。(宮城)毛カビRhizomucor pusillus糖鎖付加変異株No.1116株の解析を行い、毛カビRhizomucor pusillus α1,2-mannosidase遺伝子のクローニングに成功した。(堀之内)
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