研究課題/領域番号 |
05274105
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
斎藤 政樹 北海道大学, 医学部, 教授 (60012762)
|
研究分担者 |
岩森 正男 東京大学, 医学部, 助教授 (90110022)
小川 智也 東京大学, 農学部, 教授 (30087572)
入村 達郎 東京大学, 薬学部, 教授 (80092146)
鈴木 明身 東京都臨床医学総合研究所, 部長 (70134533)
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
|
キーワード | 糖鎖遺伝子クローニング / 増殖・分化 / 糖鎖発現の制御因子 / 分子認識と接着 / 糖鎖複合体の再構成 / 糖転移酵素遺伝子 / 糖鎖機能 / 糖鎖複合体の分子設計 |
研究概要 |
本重点研究は、多様な糖鎖の分子構造から具現される多彩な生物活性及びそ制御分子機構について、糖鎖遺伝子の体系的な解明を目指し、以下の主要5項目に分けて推進している: (1)糖鎖遺伝子の特異性(谷口)、(2)糖鎖発現の制御因子(鈴木)、(3)糖鎖と増殖・分化(斎藤)、(4)糖鎖による分子認識と接着(入村)、(5)糖鎖及び糖鎖複合体の解析、分子設計および再構成(小川)。本年度は総括班として以下の活動を行い、各班間及び各班員間の情報交換/共同研究を推進し、研究協力者の研究を援助した。 本年度は公開シンポジウムを2回(平成8年度第1回公開シンポジウムは北海道勇払郡占冠村ホテルアルファ・トマムにて平成8年6月27日-29日の3日間、第2回公開シンポジウムは東京渋谷の日本薬学会長井記念館にて平成8年12月14日)開催し、多くの班員及び協同研究社から極めて活発な質疑応答と各班員間の有益な情報交換が行われた。第1回公開シンポジウムではゴ-ドン国際研究会議方式を採用して参加者140名全員が寝食を共にし、口頭発表及びポスターセッションのどちらかにおいて研究発表を行い、各班員・班友がそれぞれ特徴的に推進している研究課題に関する最新データ、並びに各班のアプローチと研究レベルに関して、活発かつ密な討議と相互の情報交換がなされた。第2回公開シンポジウムでは、本研究分野において世界の第一線で活躍している2人の研究者(米国、ジョンズ・ホプキンス大学のJ. Shaper教授とイスラエル、ハダッサ・ヘブライ大学のI. Vlodavsky教授)を招聘、その特別講演は研究班員の研究意欲を鼓舞した。情報交換の場として3か月毎に年4回定期的発行を続けているニュースレター「GLYCO NEWS」は班員の評判も良好で、各号の発表されている先端的な執筆者の研究課題を中心にした「ミニレビュー」は各自の研究推進に役立っているばかりでなく、新たな協同研究の発足にも貢献している。本年度は本重点研究の最終年度に当たるため、研究公募をせず計画研究のみを推進した。
|