研究課題/領域番号 |
05278102
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
池田 三郎 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40026307)
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研究分担者 |
森 義昭 京都大学, 農学部, 講師 (60026474)
中山 幹康 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10217945)
小林 慎太郎 京都大学, 農学部, 助教授 (20026602)
星 仰 茨城大学, 工学部, 教授 (80026129)
笹尾 彰 東京農工大学, 農学部, 教授 (70032993)
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キーワード | 持続的発展 / 地球環境 / 集落社会 / 開発援助 / 砂漠化 / 環境リスク |
研究概要 |
本年度は、気候的・環境資源的に脆弱な条件にあるアジア・アフリカの半乾燥地域における集落社会へのこれまでの代表的な開発援助計画を調査し,集落社会における、 1)生物生産とエネルギー・システム:半乾燥地域における生物生産の機械化の可能性と自然エネルギーの有効利用技術の選択など(研究分担 笹尾彰(東京農工大)) 2)食料と燃料エネルギーの経済システム:集落社会の農業経済システムとしての持続的自立性に関する分析(研究分担 森 義昭(京都大))、 3)環境保全システム:リモートセンシングによる砂漠化防止のための土地利用の階層的分類と緑化対策(研究分担 星 仰(茨城大)) 4)持続的自立型集落社会基盤システム:地理情報システムによる集落社会システムの社会基盤のキャリング・キャパシティの分析(研究分担 小林慎太郎(京都大)) 5)持続的自立性への開発援助システム:環境保全型開発援助の枠組みと援助手法の開発(研究分担 中山幹康(宇都宮大))、 等の部分システムを多くの開発事例からレビューした。さらに、この集落社会システムが全体として持続的に存続し、自立できるシステムの成立条件とその評価の枠組みを、 a)人口、食料、水資源、エネルギー資源、b)集落基盤施設(インフラストラクチャ),c)管理・参加の制度・手段 を軸にして構築するための論議を行った(研究総括:池田三郎(筑波大))。分析に取り上げた代表的開発援助プログラムは, a)パキスタン北部「アガ・カーン・プロジェクト」世界銀行による評価, b)西アフリカ「ニジェール河流域砂漠化防止」農用地整備公団による調査・援助計画、 c)ケニヤ「人口、環境、資源容量の評価のパイロット研究」、世界食糧機構、 等で、いずれも、持続的発展が成立するためのシステム条件について検討を加えた。これらの成果は中間報告書として平成6年3月に刊行された。
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