研究課題/領域番号 |
05278111
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
只木 良也 名古屋大学, 農学部, 教授 (30126685)
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研究分担者 |
沖野 外輝夫 信州大学, 理学部, 教授 (50020681)
青木 淳一 横浜国立大学, 環境科学センター, 教授 (00092635)
糸賀 黎 筑波大学, 農林学系, 教授 (40114037)
斎藤 隆史 筑波大学, 生物学系, 講師 (00015554)
萩原 秋男 名古屋大学, 農学部, 助教授 (90126889)
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キーワード | 都市生態系 / 都市樹林地 / 都市鳥類 / 土壌動物 / 緑地保全維持管理 / 環境計画 / 水辺生態系 / 物質循環 |
研究概要 |
1)名古屋市内やその周辺に残された樹林地の構造を調査し、その形成過程を推定した。また、東京都西部域の樹木環境指標性に関する既往の調査地を継続調査した。都市および周辺樹林地(都市の里山)の存在意義とその利用について、機能論的にまた生態系論的に解析した。(只木) 2)都市樹林地で、その活動によるCO_2の収支や林地内外でのCO_2濃度分布の違いを明らかにして、樹林地の環境保全効果の実態を調査した。林内CO_2濃度垂直変化の観測にも着手。(萩原) 3)都市域に生活する鳥類の生態を実態調査し、その特性と生活様式の変化・原因を解明し、都市鳥類の保全策を検討するべく、全国11都市で非繁殖期の都市鳥相を調査した。調査全都市の2/3以上において越冬する種が繁殖する種よりも増加した。(斎藤) 4)茨城県南部の平地林の歴史的変遷を追及した。残された「里山」での利用は、一般市民の自然観察・体験の場として期待が大きい。ホタルなどの水生昆虫生物相の保全には、河川を底質や流速が異なる生態系として捉え、斜面林等の河川周辺との一体的な生態系として保全する必要がある。(糸賀) 5)多くの都市内緑地では、落葉を除去・焼却しているが、これは土壌硬度を高め、堆積有機物の分解に関与する小動物の生息を不可能にし、踏圧も土壌動物相を貧弱にする。大和市の「木もれ日公園」は雑木林を主体にし、落葉落枝は動かさないが、ここでは土壌小動物類が早い時期に住みついている。(青木) 6)水生植物群落の水質浄化に及ぼす役割を明らかにする目的で、諏訪湖畔にヨシの圃場を造成し、動植物の進入と水質変化の測定を開始した。水田雑草がまず進入、続いて抽水植物の進入も見られた。冬期でも環境要因が流路流下によって相応の変化を示し、年を通じてのヨシ原の効果が期待できる。(沖野)
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