研究課題/領域番号 |
05278121
|
研究機関 | 国立環境研究所 |
研究代表者 |
中杉 修身 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 上席研究官 (50109899)
|
研究分担者 |
片谷 教孝 山梨大学, 工学部, 助教授 (40242614)
松藤 敏彦 北海道大学, 工学部, 助教授 (00165838)
林 良嗣 名古屋大学, 工学部, 教授 (00133091)
井村 秀文 九州大学, 工学部環境システム工学研究センター, 教授 (20203333)
中森 義輝 甲南大学, 理学部, 教授 (30148598)
|
キーワード | 環境影響評価 / 指標 / 持続性 / ライフサイクルアセスメント / 環境負荷 / 環境リスク / 都市化 / 情報システム |
研究概要 |
本研究は、どのような人間活動が地球環境及び地域環境のどれだけのインパクトを与えているかを、可能な限り定量的に評価する体系を構築することにより、「地球本位型社会」への方向性と、その達成度の判定に資する尺度を提供することを目的とする。最終年度である今年度は、評価の全体的枠組みの設計として、人間活動による環境インパクト発生に至る流れを、人間活動、環境負荷、環境状態、人間や生態系への影響の4段階からなる構造モデルで整理し、各段階で指標群の抽出を行うとともに、研究班全体の成果を集大成するための知識型モデルとシナリオモデルを開発し、班員の成果の一部をモデルに入力した。また、個別活動の環境インパクト定量化手法に関しては、アンケート調査を用いた環境問題のカテゴリー重要度の推定に基づく統合化指標の算出法を提示し、廃棄物処理関連の技術を対象としたライフサイクルアセスメントに適用するとともに、こみの分別など廃棄物処理シナリオの変化が製品ライフサイクルアセスメントに及ぼす影響の分析を行った。一方、地域における環境インパクト定量化手法として、都市の物質収支分析と環境資源勘定表の作成、下水道など都市静脈系のライフサイクルエネルギー分析、微量有害化学物質のリスクアセスメントのための平衡・地域分割型モデルの感度解析および大気汚染濃度・気象要素との相関分析によるモデルの検証、道路交通インフラ整備量の差異がインフラの建設・維持・利用のライフサイクルにわたる環境負荷発生量に及ぼす影響の推計モデルの構築、の諸課題を実施した。
|