研究課題/領域番号 |
05301009
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研究機関 | 東京国立文化財研究所 |
研究代表者 |
蒲生 郷昭 東京国立文化財研究所, 芸能部, 部長 (90015248)
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研究分担者 |
石川 陸郎 東京国立博物館, 学芸部・保存修復管理室 (30000459)
加藤 寛 東京国立博物館資料部, 第一研究室, 室長 (70161114)
中里 寿克 東京国立文化財研究所, 第一修復技術研究室, 室長 (20000458)
樋口 昭 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60015287)
高桑 いづみ 東京国立文化財研究所, 音楽舞踊研究室, 研究員 (60249919)
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キーワード | 雅楽 / 鞨鼓 / 鼓胴 / 壱鼓 / 二ノ鼓 / 三ノ鼓 / 鶏婁鼓 / 振鼓 |
研究概要 |
1.平成5年度に引き続き、とくに打楽器についての精密調査、すなわち熟覧、計測、写真撮影、X線撮影などを行った。調査した楽器は下記のとおりである。 ア)(厳島神社蔵)鶏婁鼓、振鼓 イ)(石上神宮蔵)鼓胴5点、鞨鼓 ウ)(教王護国寺蔵)三ノ鼓、一鼓、鶏婁鼓、振鼓 エ)(福岡市美術館蔵)鼓胴 オ)(国立音楽大学蔵)鞨鼓 カ)(国立歴史民俗博物館蔵)鞨鼓、一鼓 キ)(神谷神社蔵)鼓胴 ク)(丹生都比売神社蔵)鼓胴3点、鶏婁鼓、一鼓 2.平成5年度の調査結果と総合して、各楽器ごとの法量表、セクション図等を作成し、それぞれの構造上・製作上の特徴、形状の時代的変遷、材質などを考察した。X線写真によって、革つきの鶏婁鼓なども、胴内部の刳り方まで考察することができた。また、とくに鼓胴については、調査した点数が多く、従来、明確さを欠いていた規格と各称(一鼓、二ノ鼓、三ノ鼓)との関係について、新しい見解を得ることができた。福岡市美術館蔵の鼓胴は、音楽学の分野には紹介されたことのない、特異な形状のものであることが判明した。 3.上記のデータや考察の結果をまとめて報告書を編集発行した。
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