研究課題
当年度は主として既刊の研究文献を検索し、その内で該当の請来系文物について、各作品ごとに規定のカードにデータ及び写真コピーを採集した。彫刻・絵画・書跡・工芸・考古の各分野にわたっておよそ1500件の調査カードを作成し、ファイル化したが、同時にパーソナルコンピュータでデータベースを作成し、それにデータを入力保管し、その整理検索の便をはかった。また東京国立博物館資料部に保管される関係作品の写真ネガ及びデータのなかで、特に絵画及び工芸の分野について当該研究に関係する文化財について検索ピックアップし、紙焼写真を発注製作した。これも同様にカード化したが、およそ1500枚に及んだ。国立歴史民俗博物館及び東京国立文化財研究所では、情報管理を専攻する研究員が既刊の研究文献等の検索を行い、学術情報の収集した。これらはテキストファイルの形で保管管理しているが、さらに使いやすいように加工することを計画している。そのほか、各研究員は特別に研究課題(書跡における請来目録資料の調査収集、絵画における宋元仏画の調査等)をもうけて、各自出張調査を実施し、関係資料を収集した。