研究課題/領域番号 |
05301010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 奈良国立博物館 |
研究代表者 |
河原 由雄 奈良国立博物館, 学芸課, 学芸課長 (00000373)
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研究分担者 |
西山 厚 奈良国立博物館, 学芸課, 主任研究官 (10167570)
井口 喜晴 奈良国立博物館, 学芸課, 考古室長 (80090372)
関根 俊一 奈良国立博物館, 学芸課, 普及室長 (80154649)
阪田 宗彦 奈良国立博物館, 学芸課, 工芸室長 (20000375)
梶谷 亮治 奈良国立博物館, 学芸課, 美術室長 (40152649)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | 仏教美術 / 請来系文物 / 仏像 / 仏画 / 経典 / 鏡 / Mirror |
研究概要 |
奈良国立博物館がもっとも力を入れているのは、我が国における飛鳥時代以降の仏教美術の展開の研究である。我が国の仏教美術は歴史的な源流を中国や朝鮮半島に求めることができる。従って中国や朝鮮半島に由来する仏教美術の研究はきわめて重要である。当館では「請来美術展」(1996)、「日本仏教美術源流展」(1978)、「ブッダ釈尊」(1984)、「檀像」(1991)、「密教工芸」(1992)など中国朝鮮半島系の文物や請来系の文物に着目した特展を開催し、又文部省科学研究費補助金(国際共同研究)「日韓両国に所在する韓国仏教美術の共同調査研究」(1990〜93)を実施した。この総合研究(A)は以上の様な段階を受けている。当研究では、請来系文物のカタログ化につとめ、彫刻・絵画・書跡・工芸の考古の各分野にわたって資料を収集した。収集した資料は、1-(1)(2)彫刻(中国1145件・韓国329件)、2-(1)(2)絵画(中国823件・韓国162件)、3-(1)(2)書跡(中国991件・韓国63件)、4-(1)(2)工芸・石製、ガラス製他(中国13件・中国以外18件)、4-(3)(4)工芸・金工(中国169件・韓国133件)、4-(5)(6)工芸・漆工(中国184件・韓国9件)、4-(7)工芸・彫漆(中国95件)、4-(8)工芸・染織(中国23件)、5-(1)考古・隋唐鏡(379件)、5-(2)考古・仏像鏡(中国17件)、6経塚出土陶磁器(376件)などの4929件に上った。これらとその参考文献表は、一件一件の台帳を作成し、さらに便宜のためにデータベース化して当館学芸課に備えている。こうした成果は研究成果報告書及び当館の仏教美術資料研究センターで公開する。なお、当館の平成8年度春季特別展「東アジアの仏たち」(出品件数219件)は、この研究の成果の一つである。
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