研究課題/領域番号 |
05301019
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
飯島 伸子 東京都立大学, 人文学部, 教授 (20010019)
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研究分担者 |
平岡 義和 奈良大学, 社会学部, 助教授 (40181143)
池田 寛二 日本大学, 農獣医学部, 助教授 (60144622)
鳥越 皓之 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80097873)
鵜飼 照喜 信州大学, 教育学部, 教授 (80045161)
吉沢 四郎 中央大学, 商学部, 教授 (90055088)
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キーワード | アジア地域 / アジア社会 / 環境問題 / 環境社会学的研究 |
研究概要 |
本年度は初年度であったが、交付申請書で述べたように、アジア地域の環境破壊の実情を日本社会および日本の環境問題と関連づけながら解明することおよびアジア社会内部における日本の環境問題の位置と特質を明らかにするとの目的を実現するべく、各自が基本的な資料を収集・作成しつつ、これと平行して、全員が関与した国際シンポジウムの開催、関連して準備および総括のための研究会、さらに、各自の研究が一定程度進んだ段階での発表研究会など各種の会合をかなりの回数開催した。国際シンポジウムには、韓国、中国、タイ国、フィリピン国、インドネシア国の研究者を報告者として招待して平成5年7月22日から24日までの3日間開催した。本研究費の代表者の飯島はこのシンポジウムで基調報告を行い、分担者の中から寺田良一、池田寛二、平岡義和の三氏が報告者として参加し、中田実、吉沢四郎、鳥越皓之は司会を担当し、海野道郎は閉会の挨拶を、他の分担者は、シンポジウムが有効に実現するべく、前後の研究会への参加や資料の提供、作成、シンポジウムの事務局などで活躍した。同シンポジウムは、アジア地域の環境問題と日本の関与という基本課題にもとづいて開催したものであるため、一般都民からも多くの参加申込みがあり、予想外に大きな話題を呼んだ会合となった。朝日新聞が事前記事、神奈川新聞は開催後に社説で、またエコ・タイムズという英字新聞も事後に大きく報道している。平成5年度の成果としては、シンポジウムの報告要旨集および日本語版報告記録集をすでに発行済みであるが、英文記録集も3月中には完成する手筈である。次年度は、本年度の成果を踏まえ、対象とするアジアの国を限定してより詳細な研究を進める計画であり、その準備研究会第1回を本年2月に開催した。また、3月中に、ワーキング・グループの会合を開催して4月以降に備える予定である。
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