研究課題/領域番号 |
05301028
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹田 正直 北海道大学, 教育学部, 教授 (80000636)
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研究分担者 |
塚本 智宏 稚内北星学園短期大学, 助教授 (20183866)
小島 弘道 筑波大学, 教育学系, 教授 (80030584)
相原 次男 山口女子大学, 文学部, 教授 (20094724)
福田 誠治 都留文科大学, 文学部, 教授 (30128631)
所 伸一 北海道大学, 教育学部, 助教授 (50133682)
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キーワード | ロシア教育 / 1930年代 / ソビエト教育 / 児童学 / スターリン批判 |
研究概要 |
1.平成5年度は、1930年代におけるロシア教育を特徴づける「画一的統制的教育」の一つの典型とみなされている、1936年の児童学批判(児童学の研究と教授の権力的禁止)にいたる過程の歴史的分析を行った。 2.そのために、平成5年10月(山形市にて)と平成6年1〜2月(札幌市にて)の2回にわたり、夫々、十数人の研究分担者と研究協力者の参加により、研究成果の交流、研究資料の収集、今後の研究打合せを行った。 3.また、1930年代のロシア教育史研究についての既往研究の分析を行い、日本とロシアをはじめとする旧ソ連の研究はいうに及ばず、広く、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、オーストラリアなどの既往研究の分析を行い、国際的な研究水準の把握と、それによる研究課題の一層の精緻化を行った。これらの成果を学会及び公刊の形で発表した。 4.とくに、児童学批判については、1930年代初め(20年代末から)は、もてはやされていた児童学が、1936年になって、なぜスターリンらによって弾圧されたかの実証的研究を行い新たな知見を得、これも、学会発表及び公刊を行った。 5.また、(1)教育計画と教育統制、(2)普通教育と児童学、(3)労働・生活と児童学、(4)高等教育と社会、の4つのチームにおいて分担・共同研究を行い、とくに、(2)、(3)、(4)のチームの研究が進み、児童学にかんしての学会発表と公刊、さらに高等教育にかんして顕著な研究成果を上げ公刊した。
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