研究課題/領域番号 |
05301035
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
小林 順子 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20089288)
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研究分担者 |
赤星 まゆみ 尚絅大学, 文学部, 助教授 (50150975)
小野田 正利 長崎大学, 教育学部, 助教授 (60169349)
大坂 治 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60149739)
井上 星児 国立教育研究所, 企画調整官 (70223253)
桑原 敏明 筑波大学, 教育学系, 教授 (00015439)
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キーワード | フランス / 新教育基本法 / 教育改革 / ジョスパン / 学校教育計画 / 教育の平等 / 教育の質的向上 / 産業発展と教育 |
研究概要 |
初年度は、3回の研究打ち合せ会を開催し、次の研究実績を得た。 (1)教育法令制定に関する議会議事録・文教委員会資料の他、政府の審議会・委員会の報告書、さらに、新聞各紙、教育関係雑誌に掲載された投書・意見などの資料の収集をほぼ終えた。 (2)個別学校あるいは地方ごとの改革の実際を実証的に究明するために、短期・長期の在外研究により渡仏した研究分担者により、今次教育改革の核心と評される学校教育計画に関する諸資料をパリ及びボルドー大学区において収集した。 (3)前回の共同研究の成果ふまえ、各研究分担者の機能・領域別の分析を継続するとともに、平等と自由、教育と福祉、産業発展と教育、市場原理と公共性などいくつかの観点を共有して研究分担者が各々の領域・分野で分析を進めるとの合意を得た。 (4)ジョスパン改革につながる1980年代のミッテラン政権の評価をめぐり、政治学・経済学等の成果をふまえ、日本の臨教審答申の改革論議との比較研究の視座を設定するための討議が行われた。 (5)収集した学校教育計画のうち、パリのヴィクトル・ユゴー・リセ及びコレージュの学校教育計画を事例として取り上げ、計画の作成・取り扱い要綱、活動学年暦、全体目標、活動の種類・系列などの項目別に分析を進めた。 (6)ジョスパン・ラング改革の主要な内容を、就学前教育から高等教育・職業教育まで総合的に整理し、現在の保守・中道政権下の教育をめぐる動向とその特徴をまとめた。
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