研究課題/領域番号 |
05301037
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
吉本 均 神戸女子大学, 文学部, 教授 (20033540)
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研究分担者 |
恒吉 宏典 広島大学, 教育学部, 教授 (40030340)
山田 昇 奈良女子大学, 文学部, 教授 (50031779)
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
柴田 義松 成蹊大学, 文学部, 教授 (60107464)
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キーワード | 教育方法学 / 知の枠組み(パラダイム) / 戦後授業観 / 新学力観・評価観 / 学校知 / コミュニケーション的行為 / 教授学 / 人間科学・精神科学 |
研究概要 |
平成5年9月に、研究代表者が所属する神戸女子大学において、ドイツのロイトリンゲン教育大学教授ヒラー(Hiller,G.G.)博士による「現代教授学の『知の枠組み』-芸術と科学の間-」(Didaktik zwischen Kunst und Wissenschaft)の講演と、それに基づく研究討議を行ない、新しい教育学研究の「知」のあり方についての国際的動向に関する知見を得た。 平成5年10月の日本教育方法学会の課題研究の1つとして「教育方法学研究における『知の枠組み』の検討」が設定され、戦後指導観の動向、教科教授学における社会文化的アプローチの可能性、W.クラフキの「二面的開示」による教育方法学研究のパラダイムについて、研究分担者、および学会員の間で研究・討議を行ない、研究課題に関する成果と今後の方向性を明らかにした。 平成6年1月には、地域別に編成した各グループからの研究成果を持ち寄り、成蹊学園箱根寮にて研究交流を行ない、以下の点について知見を深めた。 戦後「教育方法学」研究の展開と特質を踏まえながら、今日、焦眉の課題である新しい学力観にかかわって、障害児教育における「指導」の問題から示唆を得ながら、指導と評価の問題、教科の再編と成立根拠の問い直しの問題などが検討された。新学力観登場の背景にある学校知の問題がパラダイムシフトの観点から論じられ、現状を克服する視点としてコミュニケーション的行為論の立場からの教育的行為論の捉え直しや構成主義的視点に立ったカリキュラム再編の必要性等について明らかにされた。
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