研究概要 |
本研究は,世界的規模で日本語研究文献と文献情報とを収集するための方法を研究し,海外の研究文献と日本国内の文献とを関連づけて,世界のおける日本語研究を総合的に把握することを目的とする。 平成7年度にした,おもな仕事はつぎのとおりである。 1.日本における外国語文献の処理 国立国語研究所と国語学会の共編になる『日本語研究文献目録』から,前年度までに,外国語(主として英語)によるものをぬきだし,日本語訳をつけたが,なお原文および訳の部分に誤記があったので,校正・訂正した。 2.ロシア語の文献情報の追加部分を入力し,ロシア人の日本語研究者の協力をえて,点検・訂正した。 3.上記以外の諸国からも,日本語研究文献目録を入手した。 4.各国からきた目録を,てきるだけ日本側の書式(国立国語研究所編『国語年鑑』に準ずる)にあわせて統一し,印刷用の原稿をつくった。 5.この文献目録によって,諸外国の日本語研究の動向(たとえば,何年代にはどのような分野の研究がおおかったか,国による研究分野のかたよりがあるとか,とくに最近のめだった傾向があるか,など)を分析した。
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