研究分担者 |
松本 雅弘 鳥取大学, 教養部, 助教授 (50229572)
川瀬 武夫 早稲田大学, 文学部, 助教授 (80177691)
兼子 正勝 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30169578)
竹内 信夫 東京大学, 教養学部, 教授 (00107525)
立仙 順朗 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (40095667)
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研究概要 |
本年度の研究経過(付随的に,問題点)は以下の通りである。 本年度の研究目標はマラルメ(St.Mallarme1842-1898)の『書簡集』テクストデータベースを基本コーパスとして,その中に含まれる情報をテーマ系に従って整理するということであった。その際,研究分担者がそれぞれ,フランス文壇,火曜会,人文科学,家族,同時代芸術,ジャーナリズムというテーマ系を分担する形で作業を進めるという形を取った。現在の段階で,その作業はなお進行中であるが,コンピュータ検索という方法がこの種の研究では極めて有効であることが確認された。各テーマ系に関する研究成果は,今後,研究論文やデータベースの公開,等によって学界に発表してゆく予定である。 具体的な実績としては,11.研究発表,に記すものの他に以下のようなものが挙げられる。 1)マラルメ・テクストデータベースへの『書簡集』全テクストの統合と公開,--平成6年2月3日に長い間の懸案であったガリマール書店との『書簡集』テクストデータベースの公開に関する契約が整い,使用条件が確定したので,それを既に公開されているマラルメ・テクストデータベース(MalTDB)に統合した。その結果,フロッピーディスクなどへのコピーが可能になったので,研究環境が大幅に改善された。 2)研究分担者による,『書簡集』周辺情報の蓄積,--特に,『書簡集』解読の参照軸となるべき年譜がデータベース化された。また,当時の新聞(Le Gaulois,Le Bien publique,Le Figaro,など)の記事がマイクロフィルムを使って分析されている。そのデータベース化は来年度の課題である。 問題点として特に記しておくべきことは,研究分担者間の情報交換の為のコンピュータネットワークが,LAN基盤整備の遅れで十分機能していないということであろう。しかし,このことはLAN及びLAN相互のネットワーク基盤整備によって今後急速に改善されると思われる。
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