研究概要 |
今年度のプロジェクトでは、参加者全員の討議の末、アンケート調査を行うことにした。具体的には、企業における昇進の成功者である役員に対して、意識調査と実態調査を行った。役員に昇進するまでのキャリアのパターン、その役員の個人的資質、資格、企業における勤労観、そして役員として期待される行動様式等に具体的な質問をアンケートとして発送した。約8,000人の役員に発送し、1/4の回答があり、この種のアンケートとして回収率は高く、信頼性は高いと判断される。 現在はアンケートのコーディングは終了し、研究参加者の各自の関心に基づいて、鋭意分析を継続中である。わが国において、どういう個人が役員に昇任するか、大学の名前や理科・文科の違いは重要か、といった興味ある課題に対して解答が準備されつつある。 今回のアンケートのもう一つの特色は、企業においてどのような勤労観、そして企業経営者としてどれ程の能力や役割が期待されているかを相当詳しく質問しているので、役員になるには「会社人間でなければならないか」等の話題にも取り組んでいる。そして役員のあるべき姿についても提言できるように、各参加者は研究に取り組んでいる。 研究の成果は書物として出版の予定である。
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