研究課題/領域番号 |
05301077
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中川 信義 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (70047158)
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研究分担者 |
中本 悟 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (40180418)
中尾 茂夫 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (70164126)
森澤 恵子 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (60137180)
古澤 賢治 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (80181452)
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キーワード | ASEAN / AFTA / NAFTA / 地域主義 / 華南経済圏 / ドル体制 / 東アジア |
研究概要 |
まずこれまでの我々の研究成果の到達点を、研究成果の一部として公刊した『アジア・北米経済圏と新工業化』(東京大学出版会,1994年)に対する合評によって集団的に確認した。その際、地域的な自由貿易圏の性格、地域的な自由貿易圏による途上国の「新工業化」の可能性、AFTAとNAFTAの異同、アジア貿易における日本多国籍企業の役割、中国の工業化、円の国際的な地位、などについて議論を深めた。 その上で、計画に従いアジアにおける産業のダイナミズムを検討した。なかでも、駒澤大学の小林英夫教授による「アジアの自動車産業」、オーストラリア国立大学のイドリス.フェルカンプ.スライマン氏の「インドネシアのエレクトロニクス産業への東アジア多国籍企業の進出」、本学の院生による「繊維貿易に関する他国間貿易取り決め(MFA)」、中川信義教授の「20世紀末の資本主義--アジアと日本--」、トロント大学のルイス.ポ-リ-教授の「東アジア型金融システム」、などの報告をめぐって活発な研究交流を行った。 さらに各研究分担者は、一方では、「両岸経済圏」(古沢賢治)、南北朝鮮経済交流(高 龍秀)、NAFTAとメキシコの経済発展(中本 悟)、「アングロサクソン型資本主義対東アジア型資本主義」(中尾茂夫)、などのように地域研究を進めるとともに、他方では、フィリピンの電子工業(森沢恵子)のように特定の産業に絞ってアジアの産業発展を研究してきた。そしてこれらの研究成果を学術論文として公表したり、学会において発表してきた。
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