研究課題/領域番号 |
05301079
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮本 又郎 大阪大学, 経済学部, 教授 (50030672)
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研究分担者 |
谷本 雅之 東北大学, 経済学部, 助教授 (10197535)
天野 雅敏 神戸大学, 経済学部, 教授 (80122985)
山本 有造 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10047475)
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
尾高 煌之助 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
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キーワード | 在来産業 / 移植産業 / 工業地帯 / 産業政策 |
研究概要 |
今年度においても関連データ・資料の発掘につとめるとともに、研究会を開催して個別報告を積み重ねた。また12月25-28日には技術史・政治史・経済地理学などの専門家の参加も得て、「日本における産業発展と地域経済-阪神工業地帯を中心に-」をテーマにワークショップを開催した(参加者24名)。ワークショップでは宮本・阿部が明治期に資産家のデータベース分析、猪木が工場労働構成、沢井が大阪の明治期の機械工業、尾高が工場制度の成立と労働問題、山本が貿易・金融問題、斎藤が人口、天野が4大工業地帯における産業構成、谷本が埼玉県入間地方の織物業、広田が阪神工業地帯における日用品流通についてそれぞれ報告を行い、とくに(1)工業地帯の成立条件、(2)阪神工業地帯の特質、(3)問屋制度と工場制度の関連、(4)産業発展と環境・インフラストラクチャーの関連などのトピックスをめぐって活発な討論が展開された。さらに今年度の活動の成果の一部が、宮本又郎ほか『日本経営史』(有斐閣、1995年3月)として刊行され、宮本又郎・阿部武司編『経営革新と工業化』(日本経営史2、岩波書店)も近刊予定である。 今後の課題としては、(1)地方・在来産業と地域産業政策の関連、(2)地域間・企業間競争と企業者活動の関連、(3)工業地帯形成の実態と工業集積を促進する制度的条件などの論点の検討が残されている。こうした論点を念頭に次年度においても3カ月に1回程度の研究会を通して各自担当部分に関わる個別報告を行い、先のワークショップの成果を踏まえて各自の報告内容を論文化し、成果刊行の準備を進める。そのために必要に応じて打合会を持つ予定である。
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