研究課題/領域番号 |
05301083
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研究機関 | 札幌大学 |
研究代表者 |
平尾 武久 札幌大学, 経営学部, 教授 (20073504)
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研究分担者 |
関口 定一 中央大学, 商学部, 助教授 (20138613)
平沼 高 明治大学, 経営学部, 助教授 (80208834)
百田 義治 駒沢大学, 経済学部, 教授 (90146754)
鈴木 良始 札幌大学, 経営学部, 助教授 (10163023)
伊藤 健市 大阪産業大学, 経営学部, 教授 (70159870)
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キーワード | アメリカ労務管理史 / 科学的管理 / 経営管理 / SCC / Welfare Capitalism / ニューデイ ール型労使関係 / 全同製造業者協会 / AFL |
研究概要 |
今日、アメリカ労働組合運動の後退のなかで、ニューデイ ール型の「対立的労使関係」の枠組みから「非組合型労使関係システム」(nonunion industrial relations system)への革新が強調されている。この点に着目した本研究は、アメリカにおけるニューデイ ール型労使関係を歴史的に問い直し、そのアメリカ的特質を解明しようとするものである。 最近のアメリカ労働史研究の領域では、1930年代以降ニューデイ ール型労使関係へと展開・収束することで、その後アメリカ労使関係における存在意義を失ったとされてきた20年代のWelfarc Capitalismについて再検討の必要性が強調され、それをつうじて現代アメリカ労使関係の今後を考察しようとする動向がみられる。 そこで、平成5年度の本研究は、現代アメリカ労使関係の動揺とその流動性を視野に収め、その変容を歴史的なパースペクテイ ブにおいて把握することに主眼をおいた。その際、われわれは、まず各研究分担者の幅広い問題関心に沿つて独自の研究を進めながら、研究会を重ねるなかで論点を収〓させていく作業に力点をおいた。そして、その過程において、われわれは、1920年代のWelfarc CapitalismとAFL主導型労使関係の対抗という視点からSCC加盟諸巨大企業の企業内労使関係を歴史的実証的に分析するためには世紀転換期以降の科学的管理の内実把握とその再評価の必要性を痛感し、この点を深めるべくDaniel Nelsoncd.A Mental Revolution.Scientific Management since Taylor.Ohio State University Press Columbus.1992の翻訳作業をすすめるなかで論点の整理を行った。この翻訳書は「科学的の展開-テイラーの精神革命論-」(税務経理協会1994年4月)として公刊される。
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