研究課題/領域番号 |
05301089
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 寛道 東京大学, 教養学部, 教授 (60023628)
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研究分担者 |
新名 謙二 東京大学, 教養学部, 助手 (80242022)
松岡 信之 国際基督教大学, 教養学部, 準教授 (40119061)
山口 順子 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (70055325)
松島 宏 武蔵野女子大学, 文学部, 教授 (40078374)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 大学設置基準 / 保健体育科目 / カリキュラム改定 / シラバス / Faculty Development |
研究概要 |
大学設置基準の大綱化に伴って、保健体育科目の設置形態や教育内容に大きな変化が起きている。本研究は、その変化の実態を明らかにし、今後の保健体育教育の方向性を探ることを目的として平成5年度に開始された。平成5年度には、変化の実態を探るために短期大学を含めた全国の大学を対象に調査を実施した。 平成6年度は、この調査結果を分析し、必修制から選択制への移行に関する問題、カリキュラム改訂に際しての新しい試み、学生による授業評価等に焦点を絞って追加調査を実施した。追加調査に際しては、カリキュラム改訂の進行状況や保健体育の取り扱いなど、昨年度の調査と同一の質問も入れて、結果が比較できるようにした。平成6年度の回収率は約50%であった。カリキュラム改訂は回答のあった大学の60%弱で既に施行されており、未施行の大学もあわせると70%の大学でカリキュラム改訂が決定されていた。カリキュラム改訂に際しての新しい試みとしては、「シラバスの提示を義務づけた」や「対象学年の幅を広げた」と回答した大学の割合が高かった。学生による授業評価を実施している大学は全体の約30%であり、今後実施予定の大学が約10%であった。 これらの調査結果と、特徴ある変化を示している大学の実地調査をふまえて、大学保健体育のモデルの作成を試みた。このモデルにおいては、これからの大学保健体育のあり方に対する一つの回答を、具体的な姿として提示した。FDプログラムの開発に関しては、追加調査の際に各大学の資料を収集するとともに、「体育の科学」誌上で問題提起を行った。 平成6年度は本研究の最終年度に当たるため、これらの成果をまとめて報告書を作成した。
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