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1993 年度 実績報告書

情報教育における情報能力の評価の枠組みとアルゴリズム的思考力テストの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 05301097
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

木村 捨雄  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)

研究分担者 村瀬 康一郎  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
織田 揮準  三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
中嶽 治麿  京都文京短期大学, 教授 (10125255)
能田 伸彦  筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
浅木森 利昭  国立教育研究所, 教育情報・資料センター, センター長 (60150025)
キーワード情報能力 / 情報活用能力 / 情報能力テスト / アルゴリズム的思考力 / 統計情報活用能力 / テスト開発 / 教育評価 / 非定常的問題
研究概要

1 学校教育における「情報能力」の目標・評価の枠組み:日本における情報能力の概念的な定義は,4つの柱を中核にした「情報活用能力」を教育課程の目標にしてきている。しかし,コンピュータ科学の急激な発展,ソフトウェア工学の設計作法のドラステックな変革を見る今日,既に大きなギャップが生じてきている。児童生徒に育成すべき情報能力は,コンピュータ科学・情報科学のより根源的な基盤能力目標を中核に設定する必要があり,次の3つの基本の柱を中核にした「情報能力」の育成を考えることが重要であるとの結論に到達した。
(1)問題解決・システム設計能力(問題を直観的に捉え,理論的に解決に進む問題解決能力で,(1)問題を分析し抽象化しモデル化する「モデル構成能力」,(2)問題をシステム的に捉え,効果的な設計を行う「設計能力」,(3)それらを抽象化し理論構成する「理論構成能力」を中核にした能力),(2)コンピュータ能力(コンピュータおよびそれを使いこなす操作能力),(3)情報の高次元・異次元情報変換能力(情報の同次元変換を基礎とする従来の情報活用ではなく,元情報から高次の,異次元への情報変換ができる高次情報活用能力)
2 高校生のアルゴリズム的思考力テストの調査とその特質:定常的問題に対し,非定常的問題(ありきたりでない問題)に対する高校生・大学生のアルゴリズム的思考力は低く,数学能力とも相関がない。中核となる情報能力の欠如が明確に実証され,その教育内容と方法の改善が重要な情報教育の推進の鍵となる。
3 小学生の高次元・異次元情報変換能力(統計情報活用能力)テストの調査とその特質:低次の情報活用能力は学校教育の中で養成されているが,情報活用で本質的に重要となる情報の高次・異次元情報変換能力は極めて低い。ここでも,本質的な情報教育が見直されなければならないことが実証された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "情報活用能力の評価の枠組みとアルゴリズム的思考力テストの開発(2)" 日本教育工学会大会論文集(日本教育工学会). No.9. 464-465 (1993)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "知的創造にむけての情報化への対応と統計教育-理解から本質を見抜く構成力・解釈力-" 統計教育研究(全国統計教育研究協議会). VoL.26 No.2. 3-14 (1993)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "新しい学力観に立つ統計教育の実践的展開-知識・理解から情意的・知的創造-" 統計教育研究(全国統計教育研究協議会). VoL.27 No.1. 5-15 (1993)

  • [文献書誌] 竹下 礼生・木村 捨雄: "児童の自己評価・自己成長過程を支援する統計シミュレーションソフトの開発" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.17. 293-294 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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