研究課題
総合研究(A)
島原普賢岳噴火被災住民の共同体再適応過程の研究本年度は3ヶ月にわたる総合研究(A)の総括的吟味を行い、主題毎に研究報告の作成を行った。以下報告書の主題を内容について要約的に述べる。I「災害都市の研究-島原市と普賢岳-」この報告は鈴木 広を中心とする社会学研究グループによる社会調査と面接調査データをまとめたものである。被災者団体と住民運動、「島原生き残りと復興対策協議会」の結成とその活動、災害と町内会、災害の長期化と町内会の変容、島原ボランティア協議会の活動、島原災害と阪神大震災に対する島原のコミュニティ活動など。II「島原普賢岳噴火被災住民の共同体再適応過程の研究-民族学的視座-」米村竜治を中心とした民族学的考察であり、原郷回帰と水とのかかわりを考察したものである。III「雲仙普賢岳が家族集団及び学級集団に及ぼす影響について」、IV「雲仙普賢岳災害が高校生の生活態度・行動及び家庭や地域の防災・非難対策に及ぼす影響」、「中学生の火山・地震に関する知識・理解に及ぼす影響」は、教育心理学の視座から篠原弘章、佐藤静一等が中心となって調査を行い、実証的に吟味した報告である。また、「長期継続的危機管理に関する研究」-普賢岳災害下行政の意思決定のプロセスを中心として一に関しては、三隅二不二等が自衛隊等の記録、その他の参照して行った。本総合研究の一応の終了に伴い、長期的にわたり地元の諸団体、教育機関、自衛隊等のご協力を得たことを記し、ここに深甚なる感謝の微意を表する次第である。
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