研究課題/領域番号 |
05302014
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
花輪 知幸 名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
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研究分担者 |
羽部 朝男 北海道大学, 理学部, 講師 (90180926)
富阪 幸治 新潟大学, 教育学部, 助教授 (70183879)
冨松 彰 名古屋大学, 理学部, 教授 (10034612)
柴田 晋平 山形大学, 理学部, 助手 (90187401)
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キーワード | 磁気流体 / 構造形成 / リコネクション / 数値シミュレーション / ダイナモ / 活動現象 / 粒子加速 |
研究概要 |
平成5年5月の研究費交付内定の時点から総合研究(A)としての活動を開始し、4つの研究会を開催(うち2つは共催)した。(1)8月に名古屋大学で開催した「磁気流体方程式の数値的解法」研究会では(8月名古屋)、磁気流体の運動をコンピューターシミュレーションする手法について、指導者を招いてきわめて安定で精度の高いシミュレーションを行う手法(Roe法)を学習した。この研究会によってこれから数値シミュレーションによって磁気流体現象の研究をめざす若手研究者を多数育てることができた。(2)11月には研究会「計算機シミュレーションによる天文学の発展」を共催し、高速の計算機を利用した数値シミュレションについての情報交換をおこなった。(3)12月には研究会「相対論的天体での電磁流体的現象」を名古屋大学で開催し、中性子星やブラックホール近傍での磁気流体現象について議論した。相対論的な効果が重要となる、パルサーや活動的銀河中心核での磁気流体風について、解析的な理論、数値シミュレーション、X線による観測などが報告された。(4)2月には国立天文台で、実験室,地球磁気圏,太陽,銀河での磁気流体の安定性、磁気再結合、発電について総合報告を中心とする研究会を開催した。それぞれ核融合科学、地球物理学、天体物理学での最近の話題について、専門家の解説を聞くことができ好評であった。いずれの研究会も多くの参加者を得て、活発な議論を行うことができた。 またワークステーション上で2次元・3次元のデータをカラーグラフィックスやアニメーション(動画)にするソフトウェアIDLを購入し、利用しはじめた。IDLは強力なソフトウェアで計算機シミュレーションの解析に大いに役だっている。IDLの有効な利用法についての情報交換も総合研究の中で進んでいる。
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