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1993 年度 実績報告書

日本列島下の3次元電気伝導度構造と地殻活動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05302022
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

住友 則彦  京都大学, 防災研究所, 教授 (50026788)

研究分担者 山本 哲也  地磁気観測所, 研究官
内田 利弘  地質調査所, 研究官
三品 正明  東北大学, 理学部, 助教授 (70004421)
瀬戸 正弘  東北工業大学, 通信学部, 教授 (60085412)
西田 泰典  北海道大学, 理学部, 助教授 (60000874)
キーワード電気伝導度構造 / 電気抵抗構造 / 地震活動 / MT法 / 誘導電流 / 地殻 / 活断層 / 微小地震
研究概要

1993年11月4日から12日にかけ宮城県北部地区で電磁気構造調査のための電磁気共同観測を実施した。19機関46名が参加した。この地域1962年の宮城県北部地震(M=6.5)をはじめ、幾度かの被害をともなう地震が発生している上、地殻の浅部で微小地震も活発なところである。電磁気グループでは、地震予知計画にも関連して、近年、地震活動と地下の電気抵抗構造との関連に注目して、富士川断層周辺、滋賀県北西部花折断層周辺などで大規模な電磁気共同観測を行なってきた。今回の調査もそれらの一環として行なった。
調査した周波数帯域はLF帯の数千秒から10KHz程度のVLF帯にまでおよんでいる。また人工電源を用いたCSMTやTDEM法なども併せて行なった。探査深度は上部マントルにまでおよんでいる。今回の調査の目的は、1)低比抗層の下の構造をいかにして探るか、2)電車漏洩電流など人工的ノイズの影響をいかにして消去するかなど、技術的な問題を解決すること、および、3)断層面が電磁気学的にどの様に見えるか、4)地震活動と電磁気構造との関連はあるかなど、地球物理学的な問題点の解明にあった。現在、まだデータの解析は完全に終わっていないが、微小地震の活動が西から東にかけて浅くなっている特微によく似た電気抵抗の構造がかなり明瞭に検出されたこと、大規模の誘導電流の集中はやはり南北方向にある事などが明らかにされた。
また、今回の調査域を含む広域でNetwork-MTがNTTの協力のもとに実施されている。データは地電位差伝送装置を介して東北大学などに収集されている。これらの解析によってマントル上部ないし下部地殻の構造が明らかになる予定である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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