研究課題/領域番号 |
05302022
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
住友 則彦 京都大学, 防災研究所, 教授 (50026788)
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研究分担者 |
宮腰 潤一郎 鳥取大学, 教養部, 教授 (60032116)
山口 覚 神戸大学, 理学部, 講師 (70191228)
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70134632)
三品 正明 東北大学, 理学部, 助教授 (70004421)
西田 泰典 北海道大学, 理学部, 教授 (60000874)
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キーワード | 電気伝導度構造 / 電気抵抗 / 地震活動 / MT法 / 地殻 / 活断層 / 微小地震 / CA |
研究概要 |
1994年11月4日から14日にかけ宮崎県えびの地区の加久藤カルデラで電磁気構造調査のための共同観測を実施した。18機関42名が参加した。この地域では1968年のえびの地震(M=6.1)をはじめ、幾度かの群発地震が発生している。これらの地震活動は必ずしもマグマ起源とはいえず、むしろテクトニックな起源と考えられる。電磁気グループでは、地震予知計画にも関連して、近年、地震活動と地下の電気抵抗構造との関連に注目して、富士川断層周辺、滋賀県北西部花折断層周辺、さらに宮城県北部等で大規模な電磁気共同観測を行なってきた。今回の調査もそれらの一環として行なった。 今回は広帯域の地磁気地電流計(V5)を6セット用いて27地点でMT観測を行うと共にULF-MT等も行った。深さ1km程度に広域に低比抵抗層が見つかった。さらに深いところでは高い抵抗層が確認された。詳しい解析は現在進行中である。 また、Network-MTは東北地方で20回線、琵琶湖北部16回線、中国四国域18回線で実施されている。一部電車ノイズが大きいところも有るが、一般に良好なデータが蓄積されている。なお、この間三陸はるか沖地震、兵庫県南部地震等が発生したが、顕著な前兆的変化は検出されていない。しかし、琵琶湖の北部、岡山では興味深いコサイスミックな変化が検出されている。 CA研究会を平成7年2月に鳥取市で開催した。参加者は60名を越え、発表論文は40編を越えた。これらはCA研究会論文集にまとめて印刷した。
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