研究分担者 |
羽田 亨 九州大学, 工学部, 助教授 (30218490)
荻野 竜樹 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00109274)
本蔵 義守 東京工業大学, 理学部, 助教授 (00114637)
田中 高史 郵政省, 通信総合研究所, 主任研究官
江尻 全機 国立極地研究所, 教授 (30013692)
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研究概要 |
(1)並列処理と汎用ベクトル計算機における処理の効率を比較し,最適アルゴリズムのための指針をまとめ(平成5:田中・荻野・金子),その結果は参加者全員の研究に貢献した(平成6).また,本研究で得られた可視化技術を用いて磁気圏太陽風相互作用の数値計算結果の効率的表示を行った。(平成6:荻野・田中). (2)3次元新数値手法を開発し(平成5),非/弱磁化惑星・太陽風相互作用問題(松田・田中・荻野・町田),磁気圏対流問題自己無撞着解法(江尻・藤本)に適用した(平成6).さらに平成6年度の進展として以下の研究がある:電子慣性効果を取り入れた新しい2流体/ハイブリッド法アルゴリズムを開発した(寺沢・星野).地球電磁流体乱流問題の数値実験を行い非線形過程についての新しい知見を得た(羽田・星野).電磁流体衝撃波形成の数値実験の結果見いだされた中間衝撃波(intermediate shocks)の存在に関して新たな理論的解釈を与えた(羽田).モンテカルロ・シミュレーション手法を磁力線再結合領域における粒子加速問題に適用し,これまで無視されていた遅進衝撃波(slow shocks)における統計的粒子加速機構の存在を示した(寺沢). (3)並列処理計算機を導入し,球面調和関数展開法によるダイナモ計算高速化のアルゴリズムを作成し(平成5),その最適化を完成した(平成6:本蔵・松島・河野・浜野).それにより,今後の超大型並列処理計算機によるダイナモ計算への指針が得られた. (4)ウエーブレット法の磁気圏電磁流体乱流問題への適用性を示し(平成5),<テアリングモードによる磁気島形成→合体・カスケードによる乱流化>という磁気圏尾における乱流形成に関する新しいシナリオを得た(平成6:山田・星野).
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