研究課題
本総合研究Aの採択通知を受けて6月12日に研究分担者による静岡集会を開催し、本研究の具体的進め方を討議した。陸上学術ボーリングについての国際集会が8月30日〜9月1日にポツダムで開催されるに当たって、日本についての陸上学術ボーリング候補地点の選定についてレポートをまとめた。変動帯日本における陸上学術ボーリングの主要な目標である「地殻下部の物理過程」についての討論会を革新的岩石学グループとともに11月11日〜13日に京都府周山セミナーハウスで開催した。12月24日〜26日に本総合研究のシンポジウムを千葉大学理学部小湊実験場において開催し、房総半島において陸上学術ボーリング候補になっている地点についての現地検討会も併せて行なった。2月26日〜27日には科学技術庁の行なっている「根尾谷断層ドリリング調査」によるボーリング現場における検討会を開催するとともに、3月4日〜6日には同庁の行なっている首都圏地震予知のための「市原観測井」ボーリング現場における検討会を開催した。これらの活動は全て「学術ボーリングニュースレター」によって全国の関係研究者、関係研究機関に報告してある。今年度は、34号(4月)、35号(10月)および36号(1月)に発行した。備品として購入した携帯用自動古地磁気測定装置は、3月に市原において実施したボーリング現場検討会に持参し、掘削試料の測定に供された。また、GPS測位器は研究分担者が担当の候補地点の調査に使用した。3月22日〜23日には地球・惑星関連学会合同大会においてシンポジウム「変動帯日本における陸上学術ボーリング」を主催する。