研究課題
本総合研究の全体集会は、1994年8月に「日高山地」で陸上学術ボーリング候補地点の野外討論会とともに開催した。実施中のボーリング現場および候補地点における現地討論会は、岩手県葛根田において5月に地熱井掘削現場と7月に反射法地震探査現場、和歌山平野において11月に温泉掘削現場、伊豆大島において2月に地球化学観測井掘削現場と各候補地点について開催した。1994年3月には地球惑星科学連合合同会においては、「変動帯日本における陸上学術ボーリング」の共通セッションを主催したのに引き続き、1995年3月の同合同学会においても「陸上学術ボーリング」のシンポジウムを主催する。これらの内容については1994年、5月、7月、12月、1995年2月に印刷された陸上学術ボーリングニュースレター37-40号によって報告を行なった。国際対応としては、1994年5月に入手した「国際陸上学術ボーリング計画ICDPの組織、運営、資金に関する試案」を和訳し、7月のニュースレターに掲載するとともに、関係学会・研究連絡会に働きかけ、学術会議において日本における対応について検討を行っている。本総合研究によって購入された携帯用自動古地磁気測定装置および岩石試料切断器は、房総半島、南部フォッサマグナ、青沢層、葛根田等の学術ボーリング候補地の検討のために使用されている。