研究課題/領域番号 |
05302034
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々木 昭夫 京都大学, 工学部, 教授 (10025900)
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研究分担者 |
伊藤 利道 大阪大学, 工学部, 助教授 (00183004)
越田 信義 東京農工大学, 工学部, 教授 (50143631)
舛本 泰章 筑波大学, 物理学系, 教授 (60111580)
白木 靖寛 東京大学, 先端科学技術センター, 教授 (00206286)
柊元 宏 東京工業大学, 工学部, 教授 (50013488)
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キーワード | 間接遷移型半導体 / 発光 / 人工局在準位 / 不規則超格子 / ブリルアン領域折り返し / 量子効果 / サイズ効果 / 界面効果 |
研究概要 |
研究分担者独自の新しい物理効果、化学効果による間接遷移型半導体の発光に関する研究を進め、随時情報交換と、徹底した討論を通じて、発光原理の解明と発光強度増大の方法等について検討を行った。今年度、得られた研究成果は以下の通りである。 分子線エピタキシ-によりAlP/GaP超格子の層厚を変え局在準位を人工的に形成し、局在準位を通しての発光の強さを層厚変化との関連で調べた。(佐々木) MBEによるSi/Ge成長で、表面変性剤を用いたヘテロ界面の急峻化および平坦化を行い、欠陥の少ないSi/Ge歪超格子からの発光について検討した。(坂本) AlP/GaP短周期超格子に関して、有機金属気相法(MOVPE)で構造を高精度に制御して作製する技術を確立し、発光と成長層歪との関係を明らかにした。(柊元) 第一原理の電子構造計算法により、間接遷移型材料の微細構造や超格子構造等の遷移確率および光吸収係数の理論計算を行った。(池田) Si/Ge量子井戸の発光効率の向上のため、結晶方位依存性について検討を行い、すなわち、結晶方位によって異なるバンド不連続と発光効率と関連を調べ、発光効率向上のための検討を行い、強い発光を得るための、キャリアの新しい閉じ込め方法を考案した。(白木) 数十メートル寸法のGe微結晶をSiO_2,NaBr母体結晶中に作製し、構造評価を行ないながら、フォトルミネセンスの温度依存性,時間特性を研究し、サイズ依存性を明らかにした。(舛本) 多孔質シリコンの可視発光機構を明らかにするため、電子構造の解析やフォトルミネセンス,エレクトロルミネセンス特性の測定・解析を行った。(越田) 陽極化成法により作製した多孔質シリコンの微細構造を安定化するため、酸化処理を行う。得られた試料を電子分光法、高速イオン分光法や高分解能電子顕微鏡等の評価法により調べ、酸化処理効果を明らかにするとともに、ルミネセンス測定を行い、光学的な特性との相関を明らかにし、発光過程に関する知見を得た。(伊藤)
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