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1993 年度 実績報告書

大規模情報ネットワークの高度応用技術と開放型分散処理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05302065
研究機関東京大学

研究代表者

石田 晴久  東京大学, 大型計算機センター, 教授 (70017317)

研究分担者 平原 正樹  九州大学, 工学部, 助教授 (10192717)
下條 真司  大阪大学, 大型計算機センター, 助教授 (00187478)
太田 昌孝  東京工業大学, 総合情報処理センター, 助手 (90194175)
中山 雅哉  東京大学, 大型計算機センター, 助教授 (90217943)
亀山 幸義  東北大学, 電気通信研究所, 助手 (10195000)
キーワードインターネット / ISDN交換回線網 / マルチメディア情報 / リモートコンファレンス / 超高速ネットワーク
研究概要

我々は、本研究課題に先だって約80組織の相互接続による学術研究インターネットJAINの構築・運用を行ない各種の技術開発を重ねてきたが、従来のJAINのネットワークは、広域パケット交換網上に構築されていたため時間遅延やプロトコル変換のオーバーヘッド等が要因となり、大規模情報の高速交換網として利用することは困難なことが明らかとなった。そこで本年度は、これらの実験開発環境に加えて、現在の技術の中で、より高速な柔軟なトポロジーをとることができるISDN網を用いた動的ネットワーク環境の構築方法について研究を進めてきた。特に、最大128kbpsの回線速度が利用できるISDN交換回線網を用いた動的なネットワーク環境を構築し、そこでの問題点や構成方法について基礎的な実験ならびに開発を行なった。現在、網の輻輳時における対策や専用回線の動的なバックアップ機構の実現と言った、高速な情報交換機構を動的に実現する方法について検討を進めている。
また、インターネットにおける高度応用として、画像情報や音声情報を含んだマルチメディアデータによる情報交換方式の研究を進めている。例えば、分散環境における共同開発環境の開発や、分散会議システムといったCSCWに関する研究の一貫として、研究集会での発表を国内に点在する研究者に対して、画像/音声情報として放送するリモートコンファレンスを実験的に行ない、その実用性についての検討を行なった。分散環境における情報サービスに関する研究として、大規模な情報を含むサーバに対する遠隔地からの効率的な検索方法についての検討も行なっている。
これらの他、動的なネットワーク網の生成に伴うセキュリティや暗号化、認証に関する研究や、TCP/IP,OSI等のプロトコルに対する相互接続や技術移行に関する研究、そして、次世代ネットワークとして注目されているATMの動向調査を行ない、超高速ネットワークに対する応用に関する研究も進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石田晴久: "インターネットの現状" インターネットの高度活用に関する研究. 1. 1-8 (1994)

  • [文献書誌] 平原正樹: "インターネット上での仮想マルチキャストネットワークM Boneの運用と技術的課題" インターネットの高度活用に関する研究. 1. 9-16 (1994)

  • [文献書誌] 下條真司: "新社会資本によるキャンパスネットワークの構築" インターネットの高度活用に関する研究. 1. 53-61 (1994)

  • [文献書誌] 相原玲二: "地域ネットワークの現状と将来展望" インターネットの高度活用に関する研究. 1. 62-65 (1994)

  • [文献書誌] 太田昌孝: "ISO-2022-JPの多言語拡張" インターネットの高度活用に関する研究. 1. 89-96 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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